【授業編】4月から音楽の教員になる人が採用試験後に準備しておくこと5選

 

採用試験合格者
音楽の教員採用試験に合格したわ!4月から音楽の教員生活!
新米教員
嬉しいけど、不安もたくさん…。時間的に余裕がある今のうちに準備しておけることを教えて。

音楽の教員採用試験に合格されたみなさん、おめでとうございます!

4月からの新しい教員生活に向け、いろいろな思いが駆け巡っているのではないでしょうか。

コギト先生
私もかれこれ15年以上前ですが、そんな時がもちろんありました。懐かしいなあ。

 

4月から音楽の授業を受け持つことになると思いますが、

私の場合、4月になって初任校に配属になり、フタを開けてみるまでほとんど何の準備もしていなかったので、最初の1年は結構苦労しました。

コギト先生
そんな私が今振り返って、採用前に「こんなことやっとけばよかったなあ」と思うことを紹介します。

 

音楽教員が採用試験後4月までに準備しておく5つのこと

コギト先生
この5つ。
5つの準備
  1. 弾き歌いの練習をしておく
  2. 器楽で扱う楽器(和楽器も)の練習をしておく
  3. 授業のルーティンネタを仕込んでおく
  4. 自分が絶対やりたい授業について深めておく
  5. 授業で便利に使える道具などの準備

 

もし今あなたが学生やフリーターで来年度の採用までに時間的な余裕があるのなら、

これらを今のうちに取り組んでおくのがベストです。

 

教員生活が始まると日々の仕事に追い回されますし、

授業以外にも初任者研修や、学校運営の仕事など、初めての教員生活をこなしていくのに精一杯になるはずです。

自分の授業についてじっくり考える教材研究の時間はなかなか確保できません。

コギト先生
学校に赴任してからじゃないとわからないことは無視することとして、今できることは是非今から準備を!

 

①弾き歌いの練習をしておく

コギト先生
音楽の教員の場合、ただ弾き歌いができるだけじゃダメなんです。

合唱や歌唱の指導をする場合、多くの場合自分で伴奏をピアノで弾くことになります。

 

ただ、「伴奏をピアノで弾く」「伴奏を弾きながら歌う」

ということができるだけでは足りないんです。

 

「伴奏を弾きながら歌い、生徒の演奏を聴きつつ、時には指示の声を飛ばす」

くらいのことが求められます。

 

コギト先生
トリプルならぬ、クアトロタスク。音楽やればいいんじゃなくて、指導も同時にしなければならないのですよ。
新米教員
うげっ…弾くだけでも大変な曲もあるのに…生徒で伴奏弾ける子いたらいいけど…

 

楽譜を見ながら次の音を確認しつつ、歌詞も見て歌って、さらに生徒の歌も聞いて、

と言われると、神業かよっ、と思うかもしれませんが、

ちょっとしたコツもあります。

 

  • 曲を暗譜してしまう
  • 指導時の伴奏はメロディ弾きや簡易伴奏にしてしまう

曲を暗譜してしまって、スラスラと弾き歌いができれば、それに加えて指導をすることも格段に簡単になりますので、校歌や絶対にやりそうな曲(中学なら滝廉太郎の「花」とか)の弾き歌いを今のうちにできるようにしておくのがオススメです。

新米教員
着任して忙しい中の譜読みは避けたいもんね…

 

また、完全な伴奏は曲が完成した時に弾くことにしておいて、

いろいろな指導を挟まなければいけない練習の段階では、

  • 「メロディだけ弾く」
  • 「簡易伴奏で伴奏を弾く」

ことで、弾き歌いにもっていかれる意識を減らして、指導に集中できるようにするのも良いです。

 

伴奏を弾きながら歌う練習とは別に、

弾き歌いの楽譜を見て、

  • 「メロディだけ弾きながら歌う」
  • 「右手メロディ、左手はベースかコードを簡単に押さえて弾いてみる」

などの練習をしておくことをおすすめします。

 


↑割と複雑な伴奏の歌。これを弾き歌いすること自体結構難しい…。

 


↑右手は歌と一緒にメロディを弾き、左手はベースの音だけ取るようにすると簡単になる。上の楽譜を見て、下の楽譜のように弾き歌いができるような訓練をしておくと現場でかなり使えます。

 

準備のポイント
  • 弾き歌いはできるなら暗譜すると指導がやりやすくなる
  • 簡単バージョンにアレンジして弾き歌いできるような訓練をしておく

 

■赴任する学校が決まったら…

コギト先生
赴任する学校が判明すると、事前に学校での顔合わせや訪問があるかと思います。その時に音楽の授業関係で確認しておくと良いのは以下です。

音楽の先生に会えたりしたらしめたもの。以下のことを質問しましょう。

確認すること

  • 「校歌を知っておきたいんですけど、楽譜はありますか?」
  • 「毎年必ず(式とかで)歌っている曲はありますか?」
  • 「教科書はどこのものを使っていますか?」
  • 「器楽は何をしていますか?どんな楽器がありますか?」

毎年必ずその学校で歌っている曲は、次の年もほぼ必ず歌うので、知っていれば弾き歌いの練習をしておくなどの準備がしておけますね。

教科書はいろいろな出版社から出されていて、どの教科書を採用しているかによって、取り上げられている曲もさまざま違います。どこの出版社のものを使っているかを聞いておいて、収録曲などはネットで調べましょう。ヤフオクなどで中古の教科書が安値で売られていたりもするので、事前に手に入れておくのもおすすめです。

学校で音楽の授業用に準備されている楽器は何かも確認しておくと良いです。特に和楽器などは学校によって、「琴」「和太鼓」「三味線」などいろいろです。知っていれば準備もできますね。

 

②器楽で扱う楽器の練習をしておく

コギト先生
得意な楽器じゃなくても教えることがあります!

音楽の授業の器楽。

何の楽器で指導するかは、「その学校にどんな楽器が用意されているか」で決まったりします。

先輩教員
うちはお琴があるから、和楽器はそれで指導してね。あとクラシックギターで器楽の評価してるわよ。

なんてことを4月に入っていきなり言われるとパニックになるので、

(先に述べた)事前の学校訪問などでどんな楽器で指導しているかも確認したいところ。

 

もちろん、自分の得意な楽器を教えれば指導は上手にできるのですが、

楽器をたくさん用意したりなどの準備が大変です。

特に中学校の場合は、3年間のうちに必ず一度は和楽器に触れさせること、という風に学習指導要領で決められているので、琴・三味線・和太鼓などの和楽器の授業は必ず行うことになりますね。

コギト先生
私は和太鼓をやることになり、何やっていいのかまったくわからなかったので、せっかくの夏休みに追加で研修することになりました…。

また小学校がソプラノリコーダー、中学校ではアルトリコーダーに取り組むことが多いです。

 

これらの楽器について、しっかりした演奏ができるように、とは言わないまでも、

基本的な演奏とメンテナンスなどの知識を身に付け、指導する曲くらいは演奏できるようにしておくのが望ましいでしょう。

 

 

③授業のルーティンネタを仕込んでおく

コギト先生
毎回の授業にルーティンを取り入れると、何かと便利になりますので絶対にあった方がいいです。

 

毎回の授業の始めや活動の切れ目などに、

メインの内容以外で「ルーティンネタ」を取り入れると、

  • 生徒の緊張も解け、スムーズに授業の導入になる
  • 授業にリズムが生まれ、飽きさせない
  • 教員のウォーミングアップになる
  • 毎回行うので生徒が自主的に動けるから何かあった時の一時的な自習として使える

こんな利点がありますので、ネタをいくつか考えておくと良いと思います。

 

考えられるルーティンは例えば、

よくあるルーティンネタ
  • 発声練習
  • 呼吸法や立ちかた指導
  • 決まった曲を歌う
  • 名曲紹介(簡単な説明と共に1曲鑑賞)

etc…

コギト先生
私が中学生の時の音楽の先生は、パートリーダーを生徒に割り振り、その時取り組んでいる合唱の曲のパート練習をしながら先生が来るのを待たせる、というスタイルでした。

 

内容や方法は様々に考えられます。

その時期に取り組んでいる活動や自分の得意なことに合わせて

ルーティンの活動を自分なりにいくつか準備しておくと圧倒的に授業が楽になります

 

コギト先生
私が作った「動物の曲の鑑賞」の教材もよろしければどうぞ。全13曲の曲の鑑賞のためのセットです。毎回1曲ずつ鑑賞するのも良いかもです。

 

④自分がやりたい授業を深めておく

コギト先生
働き始めるとじっくりと教材研究できる暇なんてなかなかないです。

四月から教員になるフレッシュマンも、教員歴が長いベテランも、「こんな風に音楽を教えたい!」という思いがあって、音楽教員を志望したのだと思います。

授業でやってみたい分野や単元などが一つはあるのではないでしょうか。

 

キビキビ先生
私は○○の曲は絶対にやってみたい!

こんな風に題材(曲)や教えてみたい事があったら、働き始めるまでの何ヶ月かで深掘ってみるのもこれから始まる音楽教員生活には有効だと思います。

 

たとえその内容が働き始めた1年目に使えるような内容ではないにしても、

長い教員生活で必ず使いどころが回ってくるはず。

コギト先生
自分のやりたい授業、これが最高のモチベーションであり、教員としての個性や強みになりますので、ゴリゴリ勉強しておくのがオススメ。

 

音楽を教える中で、自身をもって教えられる分野があり、

授業中にその実力の片鱗が見えたりすると、生徒はその先生に惚れ惚れします。

結果生徒たちがちゃんとついてきてくれるので、

授業を進めるのが楽になります

 

コギト先生
私は作曲を勉強していたので、歌とかよりも鑑賞の授業に自身あり。

noteで鑑賞の授業の教材を無料で配布しているので、見てみてくださいね。

【中高音楽】オペラトゥーランドットの鑑賞教材>>

 

⑤授業で便利に使える道具などの準備

コギト先生
マストではないけど、持っておくと便利なものを紹介します。

 

音楽の授業で必要な教科書や楽譜、楽器や視聴覚機器などは基本的には用意されています。

ただ学校にあるものが

  • 自分がやりたい授業にとって十分なものか
  • 使いやすい便利なものか

というと、微妙な部分もあります。

 

また、視聴覚機器などは校内で調整が必要な場合もあるので、手続きをして借りるのが面倒だったりする場合もあります。

コギト先生
個人持ちしておくと良いものの一例です。必要に応じて準備してみてくださいね。

 

個人持ちしていると便利なもの
  • Bluetoothスピーカー
  • 映像用のケーブル類
  • 楽譜作成ソフト

 

Bluetoothスピーカー

Bluetoothスピーカーはスマホやタブレットからすぐに音楽が流せるのでとても便利。

私も最近は使用頻度が激増しています。

コギト先生
ちょっとこれ聴いてみて!っていうのがしやすい!

小学校の先生は音楽室意外で音楽をすることもあるかと思うので、教室である程度の音質で音楽をかけたい場合にはBluetoothスピーカーは必ず役に立ちます。

 

ただ本体が小さく持ち運びしやすい反面、音質が本格的なスピーカーに比べて悪いのが難点。

コギト先生
いくつか試した中で音楽の先生にはこちらの本格派Bluetoothスピーカーがおすすめ。音がめちゃくちゃいいです。

 

こちらの記事も参考にしてみてください。

【便利グッズ】良音Bluetoothスピーカーで音楽授業のコスパを爆上げ(BOSE SoundLink Mini サウンドリンクミニ Ⅱ )

 

映像用のケーブル類

音楽の授業では、

  • 映像資料
  • 説明用のスライド

などをテレビやスクリーンに映し出すことが多くなってきました。

 

その時に必要なのが、

「PCやタブレット、スマホ」と「テレビやプロジェクタ」をつなぐケーブルです。

このようなケーブルは部屋ごとに準備されている学校は少なく、視聴覚機材の準備室などから借りてくる学校も多いと思います。

新米教員
その手間が地味に面倒なのよ…

 

自分のものを持っておくと、お金がかかってしまうのですが、

音楽室や職員室のデスクで持っておけばすぐに使えますし、

借りられなくて使えない、ということもありません。

 

必要なのはこのあたりかと思います。

 

↓PCとプロジェクタ、テレビをつなぐHDMIケーブル

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↓iPhoneやiPadの画面をテレビやプロジェクタで映し出す時に必要(HDMIケーブルと併用する)

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コギト先生
appleが出している純正品を買うようにしましょう。他社の廉価版は別に電源に繋がないと使えなかったりするので面倒です!

 

↓PCとスピーカーなどをつなぐ、イヤホン端子のケーブル。結構出番ある。長めがおすすめ。

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↓そして延長コード。これも長めがおすすめ。

 

コギト先生
私はこれをバッグに入れておいていつでも持ち運べるようにしています。

 

楽譜作成ソフト

 

楽譜作成ソフトは用意されていない学校が多いのが現状

使えたとしても使えるPCが限られていたり、古いソフトだったりして使い勝手も微妙です。

 

新米教員
楽譜なんて手書きで十分じゃない?
コギト先生
私も最初そう思ってました。でも今は逆で、手書きで多くの時間を無駄にした!と思ってます。

今では私の教員生活になくてはならないものなのが「楽譜作成ソフト」。

 

 

↑学生ならアカデミック版が安く買えます。普段よく目にする出版譜のほとんどはこのフィナーレで作られているので、使いやすさや楽譜の見栄えはピカイチ。

 

楽譜書くのって、音符を黒く塗ったりする地味な作業が一番こたえるんです。

しかも苦労して塗りつぶした割りには出来上がりがそんなに綺麗でもない…。

 

その点、楽譜作成ソフトは売られているような楽譜が鉛筆で手が汚れることなく、簡単にできます。

慣れれば

楽譜作成ソフトは最初に導入する時が一番大変。

結構高価だし、使い方に慣れないうちはハッキリいって、手書きの何倍も時間が取られます。

 

ただ、一度使い方に慣れてしまうと、手書きの3倍以上ものスピードで

出版されている楽譜と同じクオリティの楽譜が出来上がります。

 

デジタルの楽譜なので、作った楽譜の一部をプリントに載せることもとても簡単。

プリントやテストの作成もとても楽になります。

 

4月までの時間のある中、音楽の先生になる人に私が一番すすめるのはこれかもしれません。

これからの仕事に必ず役に立つと断言できるツール&スキルだからです。

コギト先生
今のうちにソフトに慣れておけば、絶対に4月から仕事が早くなるはず!学校資料の中の校歌の楽譜とかをデジタルデータで作ってあげたりすると「優秀な初任者」と認めてもらえるかも。

 

 

まとめ

初めての教員生活。

  • 生徒対応
  • 授業
  • 学校運営や他の教員とのやりとり
  • 行事

 

すべてのことが初めてで、初任の先生はハッキリ言って大変な一年かと思います。

新米教員
できることは準備して、1年目を乗り切れるようにしておかなきゃね…

今回紹介した「来年から働き始める音楽の先生におすすめの準備」についておさらいすると、

5つの準備
  1. 弾き歌いの練習をしておく
  2. 器楽で扱う楽器(和楽器も)の練習をしておく
  3. 授業のルーティンネタを仕込んでおく
  4. 自分が絶対やりたい授業について深めておく
  5. 授業で便利に使える道具などの準備

 

中には自費負担で準備するような内容もあり、

お金もらうために仕事にいくのにお金払ってどうする、と腑に落ちないかもしれません

 

ただ、毎月10万円の給料(そんなに少ないわけないけど)を

効率よく仕事して100時間の作業時間でもらうのと、

いらない準備などに時間を取られて150時間でもらうのとでは、

時給に換算すると大きな差が出るのはわかるでしょうか。

 

コギト先生
時間はお金と同じくらい大切だし、取り返せないもの。仕事をする中で時間効率は意識したほうが良いと思います。

少しの出費をして効率や仕事の質をあげておくことで、時間や成果の面で大きなリターンが得られるなら、初期投資も惜しくはないはず。

 

コギト先生
来年の自分のため、できるところは準備してみてくださいね!

 

今日は以上です!

 

 

 

仲間に知らせよう!

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ABOUT US

コギト@音楽教師歴15年・ピアノ歴20年以上。30代で アマチュアコンクールで全国入賞、国立大学の附属学校で死ぬほど研究&教育実習を担当。作曲編曲も得意で伴奏アレンジや合唱、合奏編曲もやります! 音楽の授業をクリエイティブに。アレクサンダーテクニーク(AT)指導者資格あり。音楽指導のネタやコツを発信。