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[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/necchusyou_face_girl2-e1597742057716.png” name=”新米教員” type=”r”]合唱の授業のパート練習、サクサク進むパートとそうでないパートがあって、進めかたに困る…[/voice]
合唱の授業や合唱部の指導で大事なのがパート練習ですが、
パート練習がうまくいかないパート、たまにありますよね。
今回Twitterのフォロワーさんのコメントから、カワイの「スコアメーカーZERO」の存在を知り、
使ってみたら、パート練習の音源が1〜2時間でサクッと作れてしまう優秀なツールだったので作り方を紹介します。
ボーカロイドつきスコアメーカーで大地讃頌のパート練習音源作ってみようかと思っています。
自分のパートの音だけでなく、
隣のパートの音も入ったつられない練習用
練習番号ごとに区切ったトラック
テンポ遅いトラック
などいろいろ収録してパートに渡せば生徒だけで練習できる。#スコアメーカー— コギト🎸音楽の授業研究家 (@COGITOmusic) March 6, 2021
スコアメーカーZEROはその名の通り、「楽譜作成ソフト」なのですが、
実は「楽譜を書く」という目的ではなく
[box class=”gray_box”]
- 高度な楽譜認識の機能
- 楽譜の歌詞をボーカロイドが歌う
[/box]
という他のソフトにはない機能を使うことで、
合唱のパート練習音源を歌付きで作ることができます。
[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/icon_business_woman02.png” name=”キビキビ先生” type=”r”]メロディラインだけじゃなくて歌詞付きで歌ってくれてる音源が作れるんなら、パート練習もはかどるはず![/voice]
今回はおなじみの合唱曲『大地讃頌』のパート音源を自作してみました。
出来上がりはこんな感じです。
↑息を吸う音まで再現していてすごい。男性・女性、子供、大人、ビブラートの量まで変えられて、日本語・英語に対応。
今回はスコアメーカーZEROのソフトの優れている点と、
スコアメーカーZEROでパート練習音源を作成する手順の紹介をしていきます!
[box class=”yellow_box” title=”この記事をオススメする人”]
- 授業や部活動、サークルなどで合唱などのパート練習の音源を作成したい人
- 音楽の授業の音取りの活動を効率的にし、授業の質を高めたい人
[/box]
スコアメーカーZEROのソフトのイマイチな点や、他の楽譜作成ソフトとどう違うのか、という点については以下の記事でまとめていますので、
音楽教員にオススメの楽譜作成ソフトについて知りたい方はこちらをどうぞ↓
フィナーレ・シベリウス・スコアメーカーZEROの比較記事>>
[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/necchusyou_face_girl2-e1597742057716.png” name=”新米教員” type=”r”]さすがに自分でパート練習音源作るのはちょっと…。できているものが欲しい…。[/voice]
という忙しい方には今回作成した『大地讃頌』のパート練習音源をアップしています。
[btn class=”rich_yellow”]『大地讃頌』のパート練習音源はこちらから[/btn]
世界一簡単にパート練習音源が作れる「スコアメーカーZERO」
スコアメーカーがあれば基本的にはパソコンだけでパート練習の音源が作れてしまいます。マイクや楽器も必要ありません。
パート練習用音源を楽譜から作るには「楽譜読み取り機能」が便利
合唱のパート練習音源を作成する方法は以下があります。
[aside type=”boader”]
- 生演奏を録音
- デジタルで打ち込みする
- 楽譜作成ソフトから作る
[/aside]
●生演奏を録音するのは演奏が得意な人は簡単かもしれませんが、
それでもパート練習用の音源ですから、間違えて録音できない→ミスするとやり直しになって、結構大変。
●デジタルで打ち込みするのも、基本的には1から音の入力をしていかなければいけないので時間がかかります。
●楽譜作成ソフトの中には「楽譜の読み込み機能」がついているものがあります(スコアメーカーもついています)ので、
スキャナやスマホで楽譜のデータを読み込むことで、楽譜作成ソフトでの音源再生ができ、それをMP3やWAVEなどのオーディオファイルにして再生することができます。
既存の楽譜からパート練習の音源を作成するには「楽譜の読み込み機能」付きの楽譜作成ソフトが便利、というわけです。
[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/0E33B023-B314-4C42-85E5-430035BAC40B-e1597742294818.png” name=”コギト先生” type=”l”] 楽譜から音源までの作業量が大幅にカットできます![/voice]
スコアメーカーは高度な「楽譜読み取り機能」がついている
KAWAIのスコアメーカー。
楽譜を読み取る機能が高性能と聞いていましたが、ホントすごい。昔からフィナーレにもこの機能あったけど全然使えなかった。
スコアメーカーはかなりばっちりです。
これはフィナーレで作成したLet it goのPDFをスコアメーカーで読み取ったもの。ほぼ修正なし。 pic.twitter.com/OUxqlLSgQi— コギト🎸音楽の授業研究家 (@COGITOmusic) February 21, 2021
↑「Let it Go」の楽譜を読み取ってみました。修正する部分も少なく、高解像度で紙の楽譜でも読み取ってくれます。
以前フィナーレという楽譜作成ソフトにも「楽譜読み取り機能」がついていました(現在はありません)。
一度使ったことがありますが、読み取りの精度が良くなく、読み取った後に修正する部分が多すぎて、楽譜を一から作った方が速いくらいのレベルでした。
一方のスコアメーカーの「楽譜読み取り機能」はとても精度が高いので、
楽譜を読み取った後の修正も少なく、ストレスなく使うことができました。
[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/icon_business_woman02.png” name=”スコアメーカー愛用者” type=”r”]紙の楽譜が簡単にデータや音になる![/voice]
楽譜データが歌ってくれる
↑手持ちの「手紙」の楽譜をスマホで撮影してスコアメーカーZEROに取り込んでみました。
スコアメーカーはいろいろなラインナップがありますが、
その中でも「ZERO」シリーズはボーカロイド音源がついていて、歌詞付きの楽譜を「歌ってくれる」機能がついています。
(ZEROシリーズ以外にはこの「楽譜が歌う」機能はついていません)
「手紙」のメロディ楽譜を読み取って歌わせて見たのが以下のツイートの動画↓
スマホでパシャリした歌楽譜をスコアメーカーで読み取って歌わせてみた。
歌詞に少し読み取りミスがあるのと、「わ」と発音する「は」が「は」と発音されて和田アキ子感出るくらいで、やはりとても優秀。
練習モードで画面に映し出して歌の練習できますね。#スコアメーカー pic.twitter.com/y73tI2V65Q— コギト🎸音楽の授業研究家 (@COGITOmusic) February 24, 2021
歌詞の読み取りが少し間違ったりしますが、簡単に修正できます。
この機能はすごいです。
スコアメーカーZEROで最速・上質のパート練習音源が作れる
以上見てきたように、
[aside type=”boader”]
- 高度な楽譜認識の機能
- 楽譜の歌詞をボーカロイドが歌う
[/aside]
この2つの機能をスコアメーカーZEROが持っていることにより、
他のどんな方法よりも速く、しかも歌付きで、
既存の楽譜からパート練習音源をつくることができます。
[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/0E33B023-B314-4C42-85E5-430035BAC40B-e1597742294818.png” name=”コギト先生” type=”l”] 次はどんな感じで作業するのかをざざっと解説します![/voice]
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スコアメーカーZEROで楽譜から歌付きパート練習音源を作成する手順
↑クラス合唱用の楽譜をスマホで撮影して読み込むところからスタートです。
スコアメーカーで既存の楽譜からパート練習の音源を作成する手順は以下です。
[box class=”blue_box” title=”音源作成の手順”]
- 楽譜をスマホやスキャナ、データから読み込む
- 読み込みんだデータの修正をして確定させる
- 作成された楽譜をさらに修正・歌詞を工夫
- パートを選択して音源へ変換
- CDを作成
[/box]
①楽譜をスマホやスキャナ、データから読み込む
今回はスキャナではなく、スマホで楽譜を1ページずつ撮影してパソコンに認識させてみました。
↑読み取ったところ。これはまだ画像ファイルの状態で、楽譜データにはなっていません。
スマホモードを使えば簡単に撮影した楽譜を取り込むことができますが、私のスマホ(iPhone12mini)だとうまくいきませんでした。
スマホモードでうまくいかなかった場合は、1枚ずつ楽譜の画像を読み込みしなければいけなかったので結構面倒でした。
スキャナがあるなら、PDFファイルなどで取り込んだほうが速いかと思います。
②読み込みんだデータの修正をして確定させる
読み込んだデータには楽譜の2段落分が1段として認識されていたり、
↑一番下の段はPart1,Part2,Pianoになるはずが、上の段の続きと認識されて、Part3,Part4,Piano2となってしまっているので修正が必要です。
演奏指示が歌詞と判別されていたりします。
↑額装記号が歌詞と判別されていますのでこの認識を解除する必要があります。
スコアメーカーには認識結果を確定して楽譜データにする前に大雑把な部分を調整する機能がついていますので、
調整操作を行ってから楽譜データに変換することで、
その後の更なる修正(楽譜データになった後の細かい修正)が楽になります。
↑『大地讃頌』の楽譜は歌詞が一箇所にしか書かれていないので、手入力で歌詞がどちらの五線にも該当させるような操作をします。
この調整の後「認識実行」をすると、スマホの画像だったものが楽譜データに置き換わります。
③作成された楽譜をさらに修正
この段階でスコアメーカー上は、読み取った紙の楽譜の情報が楽譜データに置き換わっています。
次は細かい修正をしていきます。
↑「喜びはある」の歌詞の部分。くっつきの「は」は、「わ」に変えないとボーカロイドでは普通の「は」と発音してしまいます。「恩寵」という歌詞も「おんちょうー」と「う」をやたらはっきり発音してしまうので、「おんちょー」と歌詞を変えました。
↑この楽譜は1つの五線に2パートが書かれていますが、このままだと、1パートずつのパート音源ができません。
2パート分の五線をコピーして新しく五線を作り、1つの五線には1つのパートにしたのが以下。
↑一つの五線に2パート書かれていたものを2つの五線にわけました。パートを選んでプロパティで楽器の選択からボーカルを選ぶと歌ってくれます。
2小節分がおかしなことになっている箇所もありました。
↑認識不足で小節線がやたら長くなっているようなところもありましたので修正。
パートを選択して音源へ変換
修正をして楽譜ができあがったら、MP3やWAVEなどのオーディオファイルとして書き出し(エクスポート)します。
↑左側の音量ゲージを0にすると、0にしたパート抜きでオーディオファイルが作れます。
↓MP3として書き出せばオーディオファイルができます。
CDを作成
あとはこのMP3やWAVEファイルをメディアプレイヤーやiTunesなどでCDに焼けばパート練習音源の出来上がりです。
これでパート練習用の音源は完成になります!
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まとめ 唯一の機能を持ったスコアメーカー
所要時間は約二時間
[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/0E33B023-B314-4C42-85E5-430035BAC40B-e1597742294818.png” name=”コギト先生” type=”l”] 今回紹介した方法より簡単にパート練習音源が作成できるソフトはスコアメーカーZERO以外にはありません。[/voice]
手元の楽譜を高度に読み取り、歌付きで再現してくれるスコアメーカーZEROは、
パート練習(特に合唱)の教材作りの強い味方です。
ちなみに今回の全ての作業を合わせてかかった時間は2時間程度。
[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/0E33B023-B314-4C42-85E5-430035BAC40B-e1597742294818.png” name=”コギト先生” type=”l”] 作業に慣れればもっとサクサク進むと思います![/voice]
また結構パソコン作業としては重い操作なので、高スペックのPCで行ったりすると良いかも。
パート練習用の音源を作る時間のない忙しい先生は…
[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/0E33B023-B314-4C42-85E5-430035BAC40B-e1597742294818.png” name=”コギト先生” type=”l”]今回作成した『大地讃頌』のパート練習音源をアップしていますので、よろしければどうぞ! [/voice]
[aside type=”boader”]
- 各パートのみ歌っている音源
- 各パート音源の練習番号ごとのトラック(歌いたいところから練習できる)
- 2つのパートバージョン
- 3つのパート(マイナスワン)バージョン
- ピアノ伴奏のみ
- 全パート入り
[/aside]
などいろいろなバージョンを収録しているMP3ファイルなので、
必要なものだけCDに焼いてパートに手渡せば、効率的にパート練習が進むようになります。
[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/0E33B023-B314-4C42-85E5-430035BAC40B-e1597742294818.png” name=”コギト先生” type=”l”] 生徒たちがこれを使って自主的に練習できるようになり、先生の負担も減るかと![/voice]
▼▼▼「大地讃頌」のパート練習音源はこちらからどうぞ!
[btn class=”rich_yellow”]『大地讃頌』のパート練習音源はこちらから[/btn]
今回は以上ですっ
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コメント
コメント一覧 (4件)
スコアメーカーをどこか対面で教えてくれる所ありませんか?
対面でスコアメーカーの使い方を教えてくれるところは知りませんが、使い方の動画がかなり詳しくスコアメーカーのページに載っていたと思いますので参考になると思います!
男声合唱団員です。これを団員用に利用したいと考えますが、著作権法には抵触しないのでしょうか?ご教示頂けますか?宜しくお願いします。
大地讃頌のパート音源は今販売していません。すみません。
スコアメーカーZEROを使ってご自身の所属の団のパート音源を作成し、私的利用することは問題ないと思われます。