[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/necchusyou_face_girl2-e1597742057716.png” name=”新米教員” type=”r”]楽譜作成ソフト、興味あるけどどれを買っていいのか迷う…。音楽教員にピッタリのオススメソフトあったら教えて。[/voice]
「音楽教員に最適の楽譜作成ソフト」をテーマに、
3種類のソフトを比較したレビュー記事です。
取り上げる楽譜作成ソフトは以下の3種類です。
[aside type=”boader”]
- フィナーレ(Finale)
- シベリウス(Sibelius)
- スコアメーカー・ゼロ(Scoremaker・ZERO)
[/aside]
フィナーレとシベリウスは楽譜作成ソフトの2大王者、キングとクィーンといったところ。
それに教員に人気のスコアメーカー(KAWAI製)を合わせて比較しています。
[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/0E33B023-B314-4C42-85E5-430035BAC40B-e1597742294818.png” name=”コギト先生” type=”l”]どのソフトにも「アカデミックバージョン」があるので、教職員は安く使えます! [/voice]
現在このブログオーナーのコギトは音楽の授業で使う
[aside type=”boader”]
- 合唱・合奏のアレンジ楽譜、パート譜
- 教科書や歌本に載っていない曲のメロディ譜
- プリントやテスト、授業スライドに載せる譜例
[/aside]
の全てを楽譜作成ソフトで書いています。
[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/0E33B023-B314-4C42-85E5-430035BAC40B-e1597742294818.png” name=”コギト先生” type=”l”] スコアを書けばパート譜も一瞬でできるし、書いた後で修正できるのも手書きにはできないいいところ。ワークシートにスクショを貼り付けもできて、デジタルとの相性も抜群![/voice]
私自身は音楽教育学会にお邪魔したときにセールしていた「フィナーレ」を購入し基本的に使っていますが、
今回無料体験版をインストールし、
フィナーレとシベリウス、スコアメーカーZEROを一度に使い比べてみました!
教員経験15年以上の私が、教員にオススメできる楽譜作成ソフトについてレビューしていきます!
[box class=”yellow_box” title=”この記事をオススメする人”]
- 楽譜作成ソフトの購入を検討している方
- 授業の授業や教材の質をあげ、準備を効率化したい方
- 合唱部や吹奏楽部の顧問で楽譜をパート譜を管理したり、楽譜からパート音源を作りたい人
[/box]
3つの楽譜作成ソフトの比較概要
かんたん選び方チャート
選び方について、簡単なチャートにしてみましたのでまずはご覧ください。
ざっくり結論を言ってしまうと、
楽譜をたくさん書く人はフィナーレかシベリウスの2択になると思います。
[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/icon_business_woman02.png” name=”キビキビ先生” type=”r”]じゃあスコアメーカーはなんで教員に人気なの?[/voice]
Twitterでスコアメーカーの便利な点を発信したところ、学校の先生での愛用者が多い模様でした。
スマホでパシャリした歌楽譜をスコアメーカーで読み取って歌わせてみた。
歌詞に少し読み取りミスがあるのと、「わ」と発音する「は」が「は」と発音されて和田アキ子感出るくらいで、やはりとても優秀。
練習モードで画面に映し出して歌の練習できますね。#スコアメーカー pic.twitter.com/y73tI2V65Q— コギト🎸音楽の授業研究家 (@COGITOmusic) February 24, 2021
楽譜をスマホやPDFからスキャンしてそれを高性能でデジタルの楽譜にでき、
さらにそれにボーカロイドをつけて楽譜に歌わせることができる
という他にはない機能があるのが良いところ。
他にも階名を自動で振ってくれたり、楽譜を色分けできたりと、授業に便利な機能がいっぱいなんですよね。
[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/0E33B023-B314-4C42-85E5-430035BAC40B-e1597742294818.png” name=”コギト先生” type=”l”]私はフィナーレで楽譜は書くけど、ボーカロイド機能とか楽譜認識だけのためにスコアメーカーゼロが欲しいくらいです。 [/voice]
スコアメーカーはぶっちゃけ楽譜作成ソフトという点ではいまいちなものの、
「楽譜書かない先生でも授業で便利に使える」ソフトです。
価格・特長・難点の比較
それぞれの楽譜作成ツールの価格・特長・難点を比較してみると以下の通りです。
買い切り版(アカデミック) |
期間定額版(アカデミック) |
特長 |
難点 |
|
35444円 |
なし |
一番美しい楽譜。書けない楽譜はないくらい細かいカスタマイズができる。 |
操作性はシベリウスより劣る
|
|
48730円 |
年額:14,580円 |
操作性No.1。初心者でも使っていける。
|
値段が高い。 |
|
なし |
年額:10,000円 月額:1,000円 |
楽譜作成というよりは、楽譜認識とボーカロイド機能が便利。サブスクで月額1,000円から利用可能(アカデミックバージョンの場合) |
楽譜の出来上がり、操作性で他より劣る Mac版がない(他の2つはある) |
操作画面の比較
↓フィナーレの操作画面
シンプルで、慣れてしまえば余計なものがなくて良いのですが、慣れるまでが大変。
↓シベリウスの操作画面。
「こうかな」という直感的操作で作成できて使いやすいです。上部のパネルや右下のテンキーに対応した入力ガイドもフィナーレにはなく、とても便利です(フィナーレは速く入力するためにはこの配置を覚えなければいけない)
↓スコアメーカーの操作画面
操作はわかりやすく、操作方法の一つ一つについて動画解説もありさすが国産といったところ。ただしフィナーレやシベリウスのように素早く楽譜を書いていくほど操作性に優れない。
それぞれのソフトのラインナップ
フィナーレのラインナップは1つのみです。
シベリウスは「シベリウスu ultimate」の他に「シベリウス」という廉価版もありかなり安いです(アカデミック版はなし)。
スコアメーカーはアカデミック版が最上位モデルのプラチナムのみで、アカデミック版が下位版よりも安価なのでスコアメーカーに決めたならプラチナム一択です。
無料版の楽譜作成ソフトじゃだめなの?
「Musescore」やフィナーレの無料版「フィナーレ note Pad」などの無料の楽譜作成ソフトも昔使ったことがありますが、ハッキリ言うと使いにくいです。
機能に制限があるし、バグってしまったりもします。
楽譜も手早く書けないし、歌詞入力も操作の手数が多くなって面倒です。
[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/0E33B023-B314-4C42-85E5-430035BAC40B-e1597742294818.png” name=”コギト先生” type=”l”] 私も昔無料ソフトから入りましたが、挫折経験を踏んだだけでした…。とっととソフトを買えばよかったです。[/voice]
楽譜作成ソフトに慣れない中、無料ソフトで始めたはいいものの、
ソフトの操作にストレスがあると、
せっかく楽譜作成ソフトを活用しようと足を踏み入れたのに、逆に挫折してしまって敬遠する原因にもなりかねません。
「初心者は無料版から」と思うかもしれませんが、
「初心者だからこそ使いやすいものを最初から」使った方が良いと私は思います。
楽譜の仕上がり比較
楽譜作成ソフトの主目的は当たり前に楽譜を作ること。楽譜の出来上がりも比べてみました。
(フィナーレで作成したデータを他の作成ソフトで読み込んで同じ曲をプリントアウトしました)
スコアメーカーは、音符が小さく美しさに欠ける仕上がり。ぱっと見の見にくさがあります。
[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/0E33B023-B314-4C42-85E5-430035BAC40B-e1597742294818.png” name=”コギト先生” type=”l”] 昭和のファミコン的な仕上がり(笑)[/voice]
次はシベリウス。
スコアメーカーより断然見やすい楽譜になって、ぱっと見でスッと情報が入ってくる感じがありますね。
最後にフィナーレ。
やっぱり一番きれい。デフォルトの歌詞のフォントや練習番号のさりげなさなども秀逸な感じを受けます。
同じプリンターで3つの楽譜を連続して出力したのですが、フィナーレでしたものだけは少し黒が薄め。どぎついコントラストを避けて印刷できるように設計されているのかも?
[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/0E33B023-B314-4C42-85E5-430035BAC40B-e1597742294818.png” name=”コギト先生” type=”l”]次はそれぞれのソフトについて個別に見ていきます! [/voice]
フィナーレ(フィナーレ)
楽譜作成ソフトの老舗。出版楽譜の多くがこのソフトで作られているので、自分で作るワークシートや楽譜が急にプロっぽくなります。「書けない楽譜がない」と言われるほど高機能だけに使いこなすのも大変な部分はあるかも。
フィナーレを選ぶメリット
フィナーレを選ぶメリットはこんな感じ。
[box class=”blue_box” title=”フィナーレのメリット”]
- 一番きれいな楽譜が書ける
- 書けない楽譜がないほどの高機能
- 細かい設定ができる
- 操作でわからない部分が検索で解決できる
[/box]
他の多くの楽譜作成ソフトは1990年代からリリースを開始していますが、フィナーレは一歩先をいき、1980年代からのリリース。楽譜作成ソフトのパイオニアです。
その分いろいろなノウハウを蓄積したソフトになっていることは確かで、「フィナーレで書けない楽譜はない」とまで言われています。
↓練習番号の位置。フィナーレはドラッグで自由に位置を指定でき、小節の途中に置くことも可能。シベリウスでは簡単には変えられない。
フィナーレのソフトは長く出回っているものなので、操作方法がわからない時にネットで検索すると必ず答えが見つかるのも嬉しいところ。
そして今回紹介するソフトの中では圧倒的に仕上がりが綺麗です。
先程3つの楽譜の仕上がりの比較で見た通り、ぱっと見の見やすさもさることながら、
細かい部分でも違いが出ます。(「シベリウスのデメリット」で詳しく書いています)
フィナーレは楽譜作成ソフトの本来の目的である「楽譜を書く」という意味で最も適しているソフトといえます。
フィナーレを選ぶデメリット
一方デメリットは以下です。
[box class=”yellow_box” title=”フィナーレのデメリット” type=”simple”]
- 直感的に操作が難しい面がある(覚えれば簡単)
- 機能が多すぎて初心者は戸惑う
- 自分で設定する部分が多い
- サブスクリプション版がない
[/box]
シベリウスと比べるとフィナーレは直感的な操作が難しく、使い始めはかなりストレスがあります。
タイをつけたり、符尾の向きを上から下に変更したりすることも操作方法を調べなければできなかったので、何曲か仕上げなければ基本的な操作を会得することが難しいといえます。
いろいろなカスタマイズをすることができるのですが、その分操作数が増えたり操作がわかりにくくなってしまったりするのは良し悪しなところがあります。
機能が多すぎてゴテゴテしていることもわかりにくさの原因かと思います。
今回の3つのソフトの中ではサブスクリプション版がなく、現在無料体験も中止しているそうなので、購入する場合は買い切り版を思い切って買うしかありません。
フィナーレをおすすめする人
操作方法に慣れるまでは大変ですが、慣れてしまえば極めて快適に作業ができます。
フィナーレをオススメする先生は以下のような方です。
[box class=”yellow_box” title=”フィナーレをオススメする人”]
- 楽譜を授業や音楽系部活動、趣味で沢山書く人
- 吹奏楽などで複雑な楽譜や特殊奏法を書く可能性がある人
- 綺麗な楽譜を仕上げたい人、楽譜の販売や出版も考えている人
[/box]
[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/0E33B023-B314-4C42-85E5-430035BAC40B-e1597742294818.png” name=”コギト先生” type=”l”] 「楽譜を書く」という楽譜作成ソフトの本来の目的にもっとも忠実なソフト、といった感じですね![/voice]
フィナーレのお得な購入方法
フィナーレのアカデミック版は以下のラインナップです。
- ダウンロード版(ディスクがなくネットからダウンロード)
- パッケージ版(ディスクからダウンロード)
- パッケージ版ガイドブック付き
[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/0E33B023-B314-4C42-85E5-430035BAC40B-e1597742294818.png” name=”コギト先生” type=”l”] 職場のPCだとセキュリティがかかっていてダウンロード版を買うと、ダウンロードページが職場で開けなかったりするので、安心なのはパッケージ版です![/voice]
ダウンロード版はMI7というフィナーレの販売元から手に入り、35444円と、パッケージ版の正規価格よりは割安です。
しかし、パッケージ版はアマゾンや楽天でも手に入るので、ポイントなどを計算に入れると、ダウンロード版より安くなったりするので、
「ポイントを計算に入れて買う」のが最安で購入する方法になります。
また、「サウンドハウス」というネットショップだと、ポイントが10倍でつくので、パッケージ版は実質34631円で購入でき、MI7で購入するよりも4000円近く安く購入できます。
↓サウンドハウスのHP
パッケージ版ガイドブック付きのものも同じく、MI7正規価格は40537円ですが、アマゾンや楽天、サウンドハウス(実質36433円)で安く買えます。
MAKEMUSIC FINALE 26 アカデミック ガイドブック付属 安心の日本正規品!
[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/0E33B023-B314-4C42-85E5-430035BAC40B-e1597742294818.png” name=”コギト先生” type=”l”] こだわりがなければパッケージ版をポイント還元が良いところで購入するのが吉です。CDーROMのドライバがないパソコンの場合はダウンロード版がいいですね。[/voice]
シベリウス(シベリウス)
フィナーレの後継となるソフトだけにフィナーレの改善点も上手に取り入れて、操作性が抜群。初心者にも使いやすいです。高価格ですが、作成の速度や使いやすさで元はとれるというソフトになっています。
シベリウスを選ぶメリット
シベリウスを選ぶメリットはこんな感じ。
[box class=”blue_box” title=”シベリウスのメリット”]
- 操作性が抜群に良くスピーディに楽譜が書ける
- 直感的に操作でき初心者にもわかりやすい
- レコーディングとの相性が良い
- 買い切り版もサブスクリプション版も両方用意されている
[/box]
とにかく「使いやすい印象」があるのがシベリウス。
私自身、フィナーレを何年か使い続けた後にシベリウスを使ったのですが、
フィナーレでは操作に迷いネットやガイドブックでいちいち調べていたことが初めての操作でも一発でできる部分が多かったです。
例えば1行の楽譜の最後の小節を次の行に持って行きたい時。
フィナーレでの操作は「持って行きたい小節を選択→ユーティリティ→選択した小節を後の組段へ移動」、という操作になります。
ユーティリティ?組段?と、用語自体もわかりにくいし、説明されなければ絶対に辿り着けない操作です。
シベリウスなら、ワードの改行と同じように、小節線を選択してエンターを押すだけ。
↓すぐに小節を次の段に送ることができます。
このような「わかりやすい操作」が随所に見られるので、
楽譜作成ソフトを初めて触る人にとってもストレスが少なく、挫折もしにくいです。
[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/0E33B023-B314-4C42-85E5-430035BAC40B-e1597742294818.png” name=”コギト先生” type=”l”]とにかく慣れるまでが辛抱の楽譜作成ソフト。最初が大変なので、直感的に操作がわかるのは本当に助かる。 [/voice]
また、今見た操作でもわかるように、操作の手数自体も少なく設計されているので、楽譜作成もサクサク進み、作成時間の短縮につながります。
レコーディングスタジオに必ずある「Protools」というソフトとシベリウスとの相性が良いので、趣味でバンドのレコーディングを行うような人はシベリウスを選んだ方が良いかもしれません。
また、今回紹介する3つのソフトの中でも「買い切り版」と「サブスクリプション版」の両方があるのは「シベリウス」だけです。
シベリウスを選ぶデメリット
一方デメリットは以下です。
[box class=”yellow_box” title=”シベリウスのデメリット” type=”simple”]
- 操作性が良すぎて誤入力が起きる
- フィナーレよりはカスタマイズの自由度が少ない
- 値段が高い
[/box]
パパッと音符が入力できてしまう簡単操作のシベリウス。
しかしその入力のしやすさ故に、マウスを操作しているときにうっかり変な入力をしてしまうことがよくあります。
それに気づかなくて、プリントアウトしてから誤入力に気づくということもありました。
フィナーレでは入力までにワンクッションある操作性で、そのような誤入力が起こったことは一度もありません。
また簡単に操作できることの代償として、細かい設定が自由にできない点がデメリットとしてあげられます。
ポップスなどのジャンルでは全く問題ないでしょうが、クラシックの複雑なものになってくると書けない楽譜もでてくると思います。
楽譜の仕上がりは概ね満足するものの、細かいところでやはりフィナーレよりは劣る出来上がりです。
↓これはシベリウスで作った楽譜。
同じ五線の中で声部を分けると、鉛筆でマークしているあたり、縦のラインが揃いません。
でもこの楽譜のデータをフィナーレで読み込んでみると…、
なんということでしょう。縦がぴったりそろったではありませんか。
[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/0E33B023-B314-4C42-85E5-430035BAC40B-e1597742294818.png” name=”コギト先生” type=”l”] 初見で弾く時なんかはこういう細かいところの見やすさが大事だったりするよね。[/voice]
シベリウスをおすすめする人
直感的でスピーディに操作していけるシベリウスはとにかく効率的に作業を進めたい人にオススメです。
[box class=”yellow_box” title=”シベリウスをオススメする人”]
- 楽譜を授業や音楽系部活動、趣味で沢山書く人
- デジタルでのレコーディングなども視野に入れている人
- 快適な操作で速く効率的に楽譜を作成したい人
- 楽譜作成ソフトを使いこなせなかった経験がある人
[/box]
[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/0E33B023-B314-4C42-85E5-430035BAC40B-e1597742294818.png” name=”コギト先生” type=”l”]今回の3つの中で総合的にどれがオススメかと聞かれたら、シベリウスって答えます。 [/voice]
シベリウスのお得な購入方法
シベリウスのアカデミック版を教員が一番安く買う方法もフィナーレと同じ。
シベリウスUltimateのアカデミックのラインナップは以下です。
- ダウンロード版(ディスクがなくネットからダウンロード)
- パッケージ版(ディスクからダウンロード)
[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/0E33B023-B314-4C42-85E5-430035BAC40B-e1597742294818.png” name=”コギト先生” type=”l”] フィナーレと同じで、職場のPCだとセキュリティがかかっていてダウンロード版を買うと、ダウンロードページが職場で開けなかったりするので、安心なのはパッケージ版です![/voice]
販売元はAvidというところですが、
ダウンロード版もパッケージ版も楽天やアマゾンから購入でき、どこも価格はほぼ同じなので、
ポイントをつけることができる楽天やアマゾンで買った方が断然お得です。
また、「サウンドハウス」というネットショップでポイント10倍などになる場合がある(これを書いている時はなっていませんでした)ので、そちらで買うと、4000ポイントくらい還元されてお得なので見てみてください。
↓サウンドハウスのHP
[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/0E33B023-B314-4C42-85E5-430035BAC40B-e1597742294818.png” name=”コギト先生” type=”l”] こだわりがなければパッケージ版をポイント還元が良いところで購入するのが吉です。[/voice]
シベリウス ultimateの下位モデル「シベリウス」と無料版
今まで紹介してきたのはシベリウスの最上位モデルである、「シベリウス Ultimate」ですが、
その下位モデルである「シベリウス」も用意されています。
それぞれのモデルの比較はこちら>>
[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/0E33B023-B314-4C42-85E5-430035BAC40B-e1597742294818.png” name=”コギト先生” type=”l”] パート数の制限や、不規則な拍に対応していないようです。[/voice]
下位版「シベリウス」にアカデミックバージョンはないものの、最上位モデルのシベリウス Ultimateアカデミックバージョン(48730円)と比べても断然に安いため、「単純な歌の楽譜や、合唱の曲」を書くくらいならこちらで十分かもしれません。
またシベリウス Firstという無料版もありますが、
アウフタクト(弱起)が書けない、複付点がつけられない、パートは4つまで、連符は三連符だけで5連符などは書けないなど、こちらはあまり使い物にならないかと思います。
スコアメーカーZERO(スコアメーカー・ゼロ)
楽譜をたくさん書く方にはオススメしませんが、合唱本をスマホでパシャリして読み取るだけでボーカロイドのパート練習音源を作れたり、音の色分け、階名を自動でつけてくれる機能などがあり、教材準備という点で便利。このような機能は他のソフトでは今のところありません。
[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/0E33B023-B314-4C42-85E5-430035BAC40B-e1597742294818.png” name=”コギト先生” type=”l”]ボーカロイド機能があるのはスコアメーカー「ZERO」シリーズです。 [/voice]
スコアメーカーを選ぶメリット
スコアメーカーZEROを選ぶメリットはこんな感じ。
[box class=”blue_box” title=”シベリウスのメリット”]
- スマホやスキャナから楽譜を高度に読み取れる
- 歌詞付きの楽譜をボーカロイドが歌ってくれる
- 自動で階名がつけられる、音の色分けもできる
- 月額での利用ができる
[/box]
スコアメーカーの利点は、楽譜作成「以外」の機能にあり、
しかもその機能がとっても授業に便利なものなんです。
楽譜をスキャンして読み取る機能は以前のフィナーレにも備わっていたので使ったことがありますが、読み取り精度が悪く、出来上がったものの修正が多すぎて、結局自分で一から作り直した経験があります。
一方、スコアメーカーの楽譜認識はほとんど修正がないくらいのレベルの高さ。
KAWAIのスコアメーカー。
楽譜を読み取る機能が高性能と聞いていましたが、ホントすごい。昔からフィナーレにもこの機能あったけど全然使えなかった。
スコアメーカーはかなりばっちりです。
これはフィナーレで作成したLet it goのPDFをスコアメーカーで読み取ったもの。ほぼ修正なし。 pic.twitter.com/OUxqlLSgQi— コギト🎸音楽の授業研究家 (@COGITOmusic) February 21, 2021
スキャンした後、読み取りを確定する前に
「この文字は歌詞ではない」とか「このパートは歌のパート」などと修正を加えることができるのも地味に便利なところです。
↓練習モードをテレビに映せば、ボーカロイドの範唱で練習ができますね。歌の指導が苦手な先生は助かる機能です。
スマホでパシャリした歌楽譜をスコアメーカーで読み取って歌わせてみた。
歌詞に少し読み取りミスがあるのと、「わ」と発音する「は」が「は」と発音されて和田アキ子感出るくらいで、やはりとても優秀。
練習モードで画面に映し出して歌の練習できますね。#スコアメーカー pic.twitter.com/y73tI2V65Q— コギト🎸音楽の授業研究家 (@COGITOmusic) February 24, 2021
また、階名唱や合奏で音名を楽譜につけたい時も授業では多いですが、
スコアメーカーはボタン一つでできます。
[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/0E33B023-B314-4C42-85E5-430035BAC40B-e1597742294818.png” name=”コギト先生” type=”l”] 音符の色分けはあまり学習効果がないので私は使いませんが、階名表示は便利ですね![/voice]
フィナーレやシベリウスの楽譜に階名をつける場合は、歌詞として手入力するしか方法がないです。
スコアメーカーは学校教育用の楽譜作成に特化しているとも言えるソフトです。
また今回の3つのソフトの中では唯一月単位での利用ができます。
アカデミック版なら月額1,000円です。
スコアメーカーZEROを選ぶデメリット
一方デメリットは以下です。
[box class=”yellow_box” title=”スコアメーカーZEROのデメリット” type=”simple”]
- スピーディに楽譜が書けない
- 楽譜の仕上がりがイマイチ
- サブスクリプションのみで買い切り版がない
- Mac版がない
[/box]
楽譜作成ソフトでありながら楽譜を書くということに関しては他の2つのソフトに比べて劣っていると言わざるを得ません。
授業のワークシートに譜例を載せるだけ、とか
歌のメロディくらいしか書かない、
というのであればスコアメーカーでも問題ありませんが、
書く音符が多くなってくると、フィナーレやシベリウスとは入力の効率に圧倒的な差がついてきます。
また楽譜をプリントアウトした時の見た目もあまり良くないので、
綺麗な楽譜を仕上げたい人や、見やすい楽譜を作りたい人、楽譜を出版したい人などには向きません。
また買い切り版がないので、月額か年額で毎月、毎年費用を払うことになります。
Mac版がないのもMacユーザーとしては手痛いところ。iPadやiPhoneとの連携も不便になっています。
スコアメーカーZEROをおすすめする人
ただ楽譜を書くというだけならあまりメリットのないスコアメーカーですが、
音楽の授業で便利なツールを探している人にはスコアメーカーZEROはとってもおすすめです。
[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/0E33B023-B314-4C42-85E5-430035BAC40B-e1597742294818.png” name=”コギト先生” type=”l”]楽譜を書くソフトだと思わない方が良いかも。 [/voice]
[box class=”yellow_box” title=”スコアメーカーZEROをオススメする人”]
- 譜例をプリントに載せる、メロディ譜を書くくらいの使用頻度の方
- 階名入り楽譜や合唱のパート練習音源を簡単に作成したい方
- 月額で負担少なく利用したい方
[/box]
スコアメーカーZEROのアカデミックバージョンは月額で1,000円というライトな値段設定になっているので、初期費用がなくても導入しやすいです。年額だと10000円なので月々840円程度とさらに割安になります。
授業以外で趣味で楽譜を書いたり、作曲、編曲をしたい、という方には向きませんが、
授業で便利に楽譜作成ソフトを利用したい方にとっては非常におすすめです。
特に階名をつける、合唱のパート練習音源が簡単に作れる機能がとても素晴らしいので、
私自身フィナーレは使っているものの、それとは別に上記の目的でスコアメーカーは欲しいです。
スコアメーカーZEROのお得な購入方法
スコアメーカーで「ボーカロイド機能」があるのは、
「スコアメーカーZERO」シリーズのみです。
他のシリーズはボーカロイド機能がついていないので、購入の際は気をつけてください。
また、ZEROシリーズは買い切り版はありません。
月額か年額での契約になります。
[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/0E33B023-B314-4C42-85E5-430035BAC40B-e1597742294818.png” name=”コギト先生” type=”l”]1年の中の使いたい時期を絞って契約するのもいいかもしれません。 [/voice]
まとめ 結局どれがおすすめ?
楽譜作成ソフトを使うと
[box class=”blue_box” title=””]
- 楽譜をきれいにしかも速く作成できる
- パート譜にしたり作った後からの修正も簡単
- ワークシートに譜例を載せるのにも便利で仕上がりも教科書並みに
[/box]
という風に、
授業準備の効率や、教材の質が上がるので音楽の先生には必須のツールです。
[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/0E33B023-B314-4C42-85E5-430035BAC40B-e1597742294818.png” name=”コギト先生” type=”l”] 最初は慣れるまでに少し時間がかかるので、ワークシートに載せるちょっとした譜例から作ってみて、少しずつ使い方に慣れていくと良いと思います。[/voice]
今回紹介したそれぞれのソフトの間でも使い方の違いがあるので、
この記事を参考にまずは自分に合いそうなソフトを選んでみてください。
適当に最初選んでしまって、「違うソフトにしよう」と乗り換えると、同じ楽譜の作成でも操作方法が違ったりするので、せっかく覚えた操作が無駄になります。
使い始めはちょっとした楽譜をつくるのにも手間取りますが、慣れてくると、感動するくらいに速く、サクッときれいな楽譜が出来上がるようになりますので、
音楽授業の質を上げるための・または仕事の時短への投資として
少しずつやってみることをおすすめします。
[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/necchusyou_face_girl2-e1597742057716.png” name=”新米教員” type=”r”]コギトさん的には結局どれがおすすめなの…[/voice]
合唱や合奏のスコアを書くくらいの使用頻度のある先生には、操作しやすいシベリウスをアマゾンや楽天、サウンドハウスでポイントをつけて購入することを私としてはおすすめします。
↓サウンドハウスのHP
楽譜を書くのはポップスのメロディ譜くらいだ、という先生には、スコアメーカーZEROをおすすめします。授業でいろいろ使える機能が満載、月額での契約もできます。
お金に余裕があるのなら、
楽譜を書くのはシベリウスで、授業でパート音源や階名付き楽譜を手軽に作るのはスコアメーカーで、と使い分けするのが最強の使い方ですね。
[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/0E33B023-B314-4C42-85E5-430035BAC40B-e1597742294818.png” name=”コギト先生” type=”l”]金があったら両方持ちたい… [/voice]
今回は以上です!
コメント