以前、自分が取り組んだオペラ鑑賞の授業の、教材や指導案をnoteで紹介しました。
↓これです。

おもしろい!
その時に、オペラのあらすじを説明するのに使用し、とっても便利だったのがこの本ですっ。
ででんっ。
『マンガでわかるオペラのしくみ』/ 小畑恒夫著

オペラの音楽について学ぶとき、「そのオペラがどんな話なのか」ということには必ず触れることになります。

あらすじを知る事はオペラの鑑賞する上で必要な事ですが、
あらすじを知る事自体は音楽の学習ではないので、
なるべくサッと終わらせて本文である「鑑賞」と「音楽の学習」に進みたいですよね!
『マンガでわかる「オペラ」の見かた』はオペラ1作品ごとに、
あらすじが見開きでマンガになっているため、わかりやすい!



こんな風に感じている人も、この本があれば、
オペラについて自分が知識をつけつつ、そのまま生徒用の教材にも転用できるので本当に便利です。

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準備なしですぐ使える!
Contents
『マンガでわかる「オペラ」の見かた』の便利な点

- オペラのあらすじが見開きページで理解でき、プリント転用も簡単
- 人物相関図や豆知識なども授業の資料として秀逸
- 授業で扱いそうなオペラは全て収録(50タイトル)
- オペラ作品だけでなく、オペラの基礎知識も載っている
便利①:オペラのあらすじが見開きページで載っている


「あらすじを知る」という事についてはこの本の見開き2ページを見れば、他に説明は不要というレベルのわかりやすさ。
細かい状況などはカットされていますが、
「短時間でざっくりオペラのあらすじが理解できる」ように解説されています。
しかも見開きで完結しているのがうれしいところ。
このページをコピーしちゃえばすぐにプリント一枚完成!しちゃいます!
(A5サイズの本なので、見開きだとちょうどA4サイズでコピーできます)
2〜3時間にわたるオペラのストーリーを説明しようとすると、
- 自分がまずちゃんとわかっていないといけない
- あらすじの資料をわかりやすく作ろうとすると結構大変
こんな感じで
情報の収集にも、
プリント作成にも、
授業での説明にも、
意外と時間を取られます。

■本のコピーを配布していいの?■
↑出典の明示をしておく必要はあります!
「マンガでわかる「オペラ」の見かた/誠文堂新光社より引用」などのようにプリントの隅に手書きでも書いておけばOKです。
便利②:人物相関図や豆知識なども授業の資料として秀逸

↑見開きページには、簡単な人物相関図も載っていますので、
登場人物とストーリーの理解がスムーズに進みます。


また、マンガのあらすじの下の部分には、
「作曲者、原作者、初演の年、何幕の構成か」などの地味に役立つ基本情報や、
オペラの成立の背景が文章で載っています。

一番下に小さく載っている「豆知識」の部分も、


と、
授業の中で話してあげると興味を持ってきいてくれそうですね。
便利③:授業で扱いそうなオペラは全て収録(50タイトル)

ロッシーニ / セビリャの理髪師
ヴェルディ / アイーダ
ヴェルディ / リゴレット
ヴェルディ / 椿姫
プッチーニ / 蝶々夫人
プッチーニ / トスカ
プッチーニ / トゥーランドット
モーツァルト / フィガロの結婚
モーツァルト / 魔笛
ウェーバー / 魔弾の射手
ワーグナー / トリスタンとイゾルデ
リヒャルトシュトラウス / サロメ
リヒャルトシュトラウス / ばらの騎士
ビゼー / カルメン
團伊玖磨 / 夕鶴
他にも全部で50タイトルの作品が掲載されているので、
音楽の授業で取り上げる作品は全て網羅しているといえます。
便利④:オペラ作品のあらすじだけでなく、オペラの基礎知識も載っている

- 作曲家見開きページ
- そもそもオペラって何?
- オペラ誕生の歴史
- オペラのジャンル
- オペラの「舞台」を作る人たち
- オペラの「声」の役割
- ドイツオペラとイタリアオペラ
↑作曲家のページ。基本知識や、オペラ作曲にまつわる事が見開きでまとめられています。
↑オペラに詳しくないひとにとってはややこしい、オペラの種類についてもちゃーんと解説。
↑声の役割についてもしっかり解説されていて、私も勉強になりました…。

『マンガでわかる「オペラ」の見かた』があれば鑑賞の授業準備が時短に!
この本を教材として提示すれば、
- オペラってどんなもの?
- 今から鑑賞するオペラってどんな内容?
- 作曲家やオペラ作曲の経緯って?
このような事が簡単に理解できるようになっているので、
- 生徒もわかりやすい
- 教員の教材準備も時短できる
こんなメリットがあります。

気になった方はチェックしてみてくださいね!
また、
この本であらすじを紹介した「トゥーランドット」のオペラ鑑賞教材をnoteにアップしています。
是非使ってください!
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今回は以上です!
