

この記事では「教員の実務を圧倒的に速くする」ために、
教員になる人がやっておくと良い準備
現役教員の仕事の生産性が爆上がりする方法
について教員生活15年以上のコギトが解説します。

教員としての仕事の生産性を上げる方法としておススメするのはこれですねっ。
ブラインドタッチ(タッチタイピング)を身につける
パソコン周りの環境を整える
パソコンの時短技を身につける


今はどこの学校でも一人一台のパソコンが支給され、
○教材(プリント・スライド)の作成
○指導案の作成
○会議資料の作成
○その他の校務の仕事(メール連絡・データ入力・出張)
ほとんどの仕事はパソコンで行います。
出退勤の入力や初任者研修で外に出る時の出張入力などもPC上で入力する学校も多いです。

仕事の効率化と一般的にいえば
- to doリストでタスク管理
- 時間管理術
- 段取り術・仕組み化・自動化
などが言われることが多いですが、
これらは今のうちに準備しておくよりは、仕事を始めてみてから考えるのが良いと思いますし、
仕事の種類や質などによって、自分に合う方法合わない方法が変わってきます。
一方パソコンの操作が速くなれば、どんな仕事を行うにも仕事が物理的に速くなります。
- 文字を打つスピードが倍になるのでその分確実に時短
- ショートカットした操作分の時間が確実に時短
- PCの操作環境が便利になった分だけ確実に時短
PC作業が多い先生の仕事。このほとんどでこの時短が生きてくるため、
教員の方は是非取り組んだ方がいい方法です。
また、この記事は特にこんな方におすすめできます。

Contents
タッチタイピングを身につける


タッチタイピング(ブラインドタッチ)とは、キーボードを見ないで文字入力すること。
これができるようになると、こんな良いことがあります。
- 単純に入力のスピードが速くなる
- キーボードを見る必要がなくなるので、画面や書類を見ながらタイプできる
- 視点の移動が少なくなるので、入力の仕事自体が楽


タッチタイピングは1か月~2、3か月である程度身につきます。
そして、ネットの無料練習ツールを使えばタダでOK!
時間のある今のうちにやっておきましょう。
「定時で帰れる教員になるための生産性アップの方法」をブログで紹介予定。
なんといっても一つはタッチタイピングですね!
速く入力できるだけでなく、書類を読みながら打てるとか、視点を慌ただしく動かさないから楽、とかいいとこばっかです。— コギト@教員(音楽)パフォーマンス向上ブログ (@PIANISTTEACHERC) January 1, 2021
簡単な習得の流れはこんな感じ↓
- ホームポジションを覚える
- キーの位置をホームポジションに近いところから見ないでタイプできるように覚える
- タイプミスしないように「ゆっくり」ひたすら練習
①②は
というネット上のソフトで、
③は
か、
というネット上のソフトで学習できます。
①②がある程度できてきてから③の練習をした方がいいので、
とにかく「タイピングクラブ」から始めるのがコツです。

タッチタイピングを身につけると、あらゆるPCの作業がブーストされて速くなりますので、
仕事を時短したい人には絶対にオススメするスキルです。
パソコン周りの環境を整える


現在学校現場では教員にノートPCが一人1台支給されるのが普通。

支給されるのは良いとして、逆に言ってしまうと、
自分に合ったものが選べないということでもあります。

しかしあきらめてはいけません。
特に生徒が帰った後の教員の仕事はPC作業がほとんど。
このPC作業のパフォーマンスは定時帰りの可否を決める重要なファクターになります。
パソコン自体は選べなくても、周辺機器は選べます。
周辺機器をカスタマイズして、仕事の効率化を図っちゃいましょう!

周辺機器を選ぶポイントは以下です。
まずは性能が良いものを選ぶこと。
自分のPCの操作が遅かったとしても、
便利な性能の周辺機器を使うことによって努力することなく生産性をアップできます。

また、そうは言っておきながら、
教員のデスクワークはPC作業だけではないということも事実。
机の上でプリントの丸つけをしたり、書類を見比べたり、
プリントや教科書を広げながらPC作業をすることもあるので、
いくらPC作業の効率を上げるためといっても、PC作業しかできないデスクスペースというのも困ってしまいます、絶対。
デスクにPC作業以外で使えるなるべく広い作業スペースを確保しておくことも大事です。

- ワイヤレスマウス(ボール)
- ワイヤレスキーボード
- パソコン台
①パソコン台
学校から支給されるパソコンは16インチくらいのノートPCが一般的。
それに合うパソコン台を用意するのがおすすめです。
パソコン台があると、
- パソコンを浮かせておくことができる分、デスクのスぺースが有効利用できる
- モニタが高い位置になるので見やすい&ストレートネック防止
私は以下のようなものにしています。(実際につかっているものは販売終了でした…)

下にしっかり、後述するワイヤレスキーボードなどが収まり、かつ、取り出しやすい高さにできるものを選びます。
意外にグラつくものもあるため、しっかりしたものや、後ろに配線をまとめるアダプタ受けがあるものもおすすめですよ。
パソコンのみを置くためのパソコン台もありますが、
私は鉛筆立てなどもおけるため、棚のようなタイプのパソコン台を使っています。デスクのスペースも増えます。
私は持っていませんが、BOYATAのパソコン台も気になっています。とにかくデスクをスッキリして広く使いたい場合には良いかも。
②ワイヤレスマウス(トラックボール)
有線マウスはケーブルがPCから伸びるので、パソコン作業をしているときはまだ良いのですが、
パソコン以外の作業をデスクをするときには邪魔です。
よって、マウスはワイヤレス一択。

さらに「トラックボール」式のワイヤレスマウスならさらに効率的に仕事ができます。
有線マウスやワイヤレスマウスは、デスク上で動かす必要があるので、どうしても20~30センチ四方のスペースが必要。
机の上に置いてあるプリントや資料を片付けてから作業しなければいけなかったり、
そもそも資料を見ながら作業したいときにスペースが足りなくて困ってしまう時があったりします。
しかし、トラックボールのマウスはマウスを動かしてポインタを操作するのではなく、
トラックボールをグリグリ回して操作するため、基本的にマウスは動かしません。

トラックボール型のマウスはマウスと手の置き場さえ確保できればOKなのでかなり省スペースに持っていけます。
そして操作性も考え抜かれており、手への負担も軽減。

このトラックボール型のマウス、PC作業を一日中行う、プログラマや動画編集者、ブロガーなどのし職業の方にもよく使われているので使いやすさは折り紙付き。

少しでも省スペースすると、デスクでの生産性アップにつながりますよ!
②ワイヤレスキーボード

学校から支給されるノートPCは、
ノートPCのキーボードは平べったく、打鍵感がなくて、ミスタイプも多くなるので、私は好きになれません。
さらにノートPC本体のキーボードを使って作業するのは、PCを手元(デスクの手前)に寄せてくるという手間があるので結構面倒なんです。

ワイヤレスキーボードを使うメリットは以下です。
パソコン本体を移動させなくてよい(奥に据え置きして作業できる)
タイプしやすいものを選んで使える
いろいろな高性能の外付けキーボードを試したのですが、
今まで上のキーボード使ってましたが今日から下の方を使います!
小さめでしかも、ワイヤレスだし打ち心地もよくてなかなか良きです。#キーボード pic.twitter.com/Bi8VlKRG1J— コギト@教員(音楽)パフォーマンス向上ブログ (@PIANISTTEACHERC) September 28, 2020
最終的にはこれに落ち着きました。
この「ThinkPad ワイヤレストラックポイント・キーボード」がおススメな理由は
- ワイヤレスレシーバーが附属しているのでBluetooth対応でないPCでも使用可能
- キーの形状が工夫されていて、ミスタッチしにくく打ちやすい
- トラックポイントとクリックボタン付きでマウスのようにも使える
- 34センチ×20センチとコンパクト

ワイヤレスキーボードには、Bluetoothでのみ接続可能なもの、PCにUSBレシーバーというものを差し込んでワイヤレスで通信するもの、それら両方に対応しているものがあります。
学校現場のPCは、セキュリティの問題などでBluetooth接続ができないことも多いので、
ワイヤレスキーボードを購入する場合は、USBレシーバーが付属しているタイプを選びましょう。
(このThinkPadのワイヤレスキーボードはもちろんレシーバー付きです)
・そんでもってデスクの配置はこんな感じ


ワイヤレスキーボードとワイヤレスマウスを使わない時にパソコン台の下に収納できるので、
デスクの手前に広い作業スペースが確保できます。
作業スペースがプリントや教科書でごちゃついていたとしてもトラックボール型のワイヤレスマウスなら作業も続行できます。
パソコンを台の上に置くことで視線も上がり、作業姿勢も改善されます。

パソコンの時短技を身につける



今この書籍で勉強して、なるべくマウスを使わないPC操作を目指しています。
そのやり方の方が圧倒的に仕事が早くなります!
2学期が始まって忙殺されそうなあなた!
ショートカットキーで時短を目指してみてはいかが?
まずはフォルダやファイルの頭文字を工夫する方法から!
一度手間をかけて設定しておけば次からはアクセスがめちゃ速になります!#PC#ショートカットキー#仕事効率化 pic.twitter.com/4VDFD0wmzr— コギト@教員(音楽)パフォーマンス向上ブログ (@PIANISTTEACHERC) August 30, 2020
コピーは「Ctrl+C」で、
貼り付けは「Ctrl+V」。
作業領域のキャプチャは「Shift+Windows+S」。
など、PC作業が時短できるショートカットキーについて解説しているこの本。
そのような本はたくさん出版されていますが、
この本の良いところは、
「そもそもShiftキーってどんな機役割?Ctrlキーは?」
など、
単にショートカットキーを丸暗記して使わせるような解説ではなくて、
PCのキーの役割を覚えながらPC操作を時短していけるような内容になっている点です。

例えばShiftキーは↑矢印が付いています。

これは「Shiftキーを押すと、その後に押すキーは上に書いてある記号が表示されるよ」
ということ(本書では「2階部分」と呼んでいる)。
『脱マウス 高速仕事術』/ 森新 著 より
このように各キーの機能を理解しておくことでショートカット操作が無理なく覚えられるというのがこの本の真髄。


↓学校の共有ファイルにアクセスする時短技の記事も参考にしてみてください。
パソコン操作をキーボード操作のみで行っていくと、格段にPC作業スピードが上がりますが、
もちろん作業の内容によっては(例えばネットブラウザでの操作やクリックなど)マウスで行った方が速い操作もありますので、先に紹介した「トラックボール型マウス」と併用することがオススメです。
まとめ:早く始めれば始めるほど時間を得する


教員生活は定年まで勤めあげれば30年以上になります。
この長い期間の勤務生活の中で、
例えば1日5分時間短縮ができた場合、1年の勤務が200日だとすると、
1年で16時間、10年で166時間、
30年で500時間(まるまる20日分)
もの時間が節約できる計算になります。

この浮いた時間は、
- しっかり休憩時間をとるもよし
- 自分のやりたい授業の教材研究をがっつりやるもよし
- 定時退勤の鬼と化すのもよし
「自分の時間」としてつかいましょう!

優先順位は紹介した順です。
- タッチタイピングの練習(今すぐにでも始める)
- 周辺機器をそろえる(記事を参考に少しずつそろえていく)
- ショートカットキーを覚える(書籍などを参考に実際に仕事をしながら覚えていく)
ぜひやってみてくださいね!
今回は以上です。
