【音楽の授業で使える小話ネタ】書籍『天才たちの日課』からわかる作曲家の創作過程(エピソード集②)ショパンとショスタコーヴィチ

素晴らしい音楽にふれている時、

「なんでこんな曲が作れたんだろ!?」

と感動する時、ありますよね!

 

私も音楽の授業で、

コギト先生
この作曲家ほんとにすごいよね。どうやってこのメロディを思いついたんだろう?

と生徒に語りかけることがあります。

 

今回の記事では、

○ショパン

○ショスタコーヴィチ

二人の作曲家の曲を作る際の、興味深い創作プロセスについて、

 

『天才たちの日課』〜クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々〜

/メイソン・カリー著

の書籍から引用して紹介します。

 

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ショパンの「雨だれ」や「別れの曲」「革命」、「ピアノ協奏曲1番」などは、

誰でも一度は耳にしたことのある名曲。

「雨だれ」や「別れの曲」は音楽の授業で鑑賞教材としても取り扱うことがあります。

 

そんな時に、作曲家のショパンがどんな風に作曲苦しんでいたかを教えてあげると、

みんな
へぇ〜。

と、生徒も興味持って聞いてくれそう。

 

授業のスパイスとして使えそうですね!

 

コギト先生
私が鑑賞の授業で話す際の備忘録がてら書いています。みなさんの授業の肥(こやし)にもなれば幸いです!

 

 

「みんなが描く作曲家像」そのまんまの創作スタイル、ショパン

 

か細い繊細な指で、病気がち。

そんなイメージのあるフレデリックショパン(1810〜1849)。

 

フランスの作家ジョルジュサンドとの恋愛関係にあった10年のあいだ、

夏はサンドの別荘で作曲をして過ごしたんだとか。

 

一日中ショパンのそばにいたジョルジュサンドが、ショパンの作曲のやりかたについて、

このように書いています

 

「ショパンの曲は、奇跡のように自然に沸きおこった。みずから求めるのではなく、なんの前触れもなく、発見するのだ。それはピアノの鍵盤の上に、完璧な形で突然現れることもあれば、散歩中に頭のなかにひらめいて、一刻も早くピアノで弾いてみたくなることもある。しかし、そこから悲痛な産みの苦しみが始まる。それは私がかつて見たこともないような苦しみだ。頭のなかできいた旋律を細部まで再現しようと、迷い苦しみ、いらだちながら、もがきつづけるのだ。ショパンは全体像としてとらえていた音楽を楽譜に起こすときに、あまりにも細かく分析しすぎる。そして、それをとらえそこなうと、つまり、思うとおりに明確にすることができないと、絶望に近い状態に陥る。自分の部屋に何日も閉じこもって、泣いたり、歩きまわったり、ペンを折ったり、ひとつの小説に百回くらい変更を加えたり、買いては消し買いては消しを繰り返す。そして翌日も、すさまじい忍耐で細部にこだわり、もう一度やり直す。六週間かけてようやく一枚書き上げたと思ったら、それは最初に買いたのと同じだったということもある。」

「天才たちの日課」p.55-56

男子
なんか、めっちゃ芸術家!って感じの話!

違う!違う!とか言って原稿をクシャクシャポイと捨てながら原稿を延々と書き続ける、「映画でよく見るような作家」像そのまんまといった感じです。

 

コギト先生
音にして聴いてみるとあんなにも華麗で美しいショパンの曲ですが、作曲の段階では結構泥沼だったんですね…。

急にショパンに親しみが湧いてきちゃいます。

 

 

ショスタコーヴィチは作曲中に家出する

音楽の授業で取り上げることの少ないショスタコーヴィチですが、

彼の作曲にまつわるエピソードが群を抜いて興味深かったので、

「こんな作曲家もいるよ」と紹介してみると面白いかと思い取り上げてみます。

 

頭の中で作曲することができ、作曲途中の作品をピアノで弾いてみる必要のなかった天才ショスタコーヴィチ

彼が普通にピアノの前に座って作曲している姿をみた人はいないそうです。

 

ただ、急に彼の頭の中に完成された曲が姿を現すわけではなく、

ショスタコーヴィチは頭の中だけで何時間も、何日も音楽を組み立て、それを続けて最終的に楽譜に書き出す、という流儀だったようです。

 

そしてそれが昂じると、ショスタコーヴィチは「家出」のような行動をとることもあったんだとか。

 

以下は作曲家仲間のミハイル・メエロヴィチが、ショスタコーヴィチの作曲の方法をある芸術家の別荘で観察していた時に起きたエピソードです。

「ショスタコーヴィチは、サッカーをしたり、友人と一緒にブラブラしていたかと思うと、急に姿を消した。そして40分かそこらするとまた現れて、「調子はどうだい?僕にボールを蹴らせてくれ」などといった。そのあとみんなで夕飯を食べて、ワインを飲んで散歩をする。ショスタコーヴィチは座を盛り上げる人気者だ。しかしときどきふっと姿を消して、しばらくするとまた戻ってくる。私の滞在も終わりに近づいた頃、ショスタコーヴィチは、完全に姿を消し、一週間戻ってこなかった。そして次に現れたときには、ひげぼうぼうで、疲れ切った感じだった。」

コギト先生
その辺の森でうずくまって頭の中で作曲していたのかしら…。

 

頭の中だけで作曲するショスタコーヴィチにとって、

誰にも話かけられず、確実に一人で作曲に没頭できる、最適な手段が「家出」だったのかもしれませんね。

 

紹介した書籍『天才たちの日課』は、音楽家の日常がかいま見える興味深い書籍。

気になった方はぜひ手にとって読んでみることをオススメします。

 

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今日はこれで終わりです!

 

 

 

 

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