音楽の授業の最大のコツはiPadを使って授業することだったのかも。
ついに念願のiPadPro12.9インチ第5世代を購入しました。
↓こちらはiPadを活用する以前の持ち物。結構大荷物。(お、重いぜ…)
- PC
- CD
- ペーパーの指導案
- 教科書
- ワークシート
- 楽譜集
iPadを手に入れてからは持ち物が半分になりました。
- iPad
- 接続ケーブル類
- Bluetoothスピーカー
楽器の準備とかもあるし、その他の持ち物や準備はなるべく減らしたいわよね。
持ち物だけではありません。
音楽の授業周りでiPadが活用できるところを実際に使いながら探してみたら、授業で行うほとんどをiPadで代用できてしまう事が判明したんです。
アプリを駆使すれば、授業や準備でおこなうほとんどのことをiPad上で行うことができます。すごい。
授業ではこんな時にiPadを活用しています。
- Keynoteでスライドを見せる
- 音楽を流す・映像を見せる
- 教科書やワークシートをテレビに映し出す
- 楽譜を見て伴奏、生徒に楽譜を見せる
- 指導案を書く・見る
iPad上で様々なことができるので、iPadさえ忘れなければ次のような失敗ともおさらば。
- CDを出してデッキに挿入する
- テレビにPCやらスマホややら何台も接続
- 楽譜忘れて職員室に取りに行く
ちなみに音楽の先生が授業で最大限にタブレットを活用したいなら、12.9インチiPadProが便利。
楽譜をiPadで見るときに画面が大きい方が便利だからです
iPad Pro12.9インチはA4サイズくらいなので、縦で大きく、横で2ページ分楽譜が見れてめちゃ便利。
— コギト🎸音楽の教材研究家 (@COGITOmusic) July 9, 2021
授業で楽譜持って行かなくていいですね!録音とかする時にページめくる音が入らないのもいいし、画面が揺れてテンポ教えてくれるのも良い。 pic.twitter.com/QVDDe1ChTL
今回はiPadの音楽の授業での活用方法を紹介します。
コギト | 音楽教材研究家
- 音楽教員歴18年の元音楽教員。辞めても教材研究が好きで続ける
- 元作曲専攻で鑑賞や創作の授業が得意、ICT・時短マニア
- ピアノはコンクール全国大会入賞レベルでピアノ動画チャンネル(YouTube)も運営
- ICTを駆使・時短マニアnoteで自作教材をアップ、3000ダウンロードを突破!
- 音楽教員のためのオンラインサークル「ムジクラブ」運営中
音楽の授業でiPadを活用しよう!
- Keynoteでスライドを見せる
- 音楽を流す・映像を見せる
- 教科書やワークシートをテレビに映し出す
- 楽譜を見て伴奏、生徒に楽譜を見せる
- 指導案を書く・見る
順番に紹介していきます!
①Keynoteでスライドを見せる
スライド資料をテレビに映し出して授業することも多くなりました。
Macや、iPad、iPhoneでは、無料のプレゼンテーションソフト「Keynote」が使えます。
Windowsで使っていたPowerPointと機能はほぼ一緒です。
↑KeynoteはiPadだけでスライドを作成・編集が編集でき、そのままテレビで映せます。ちなみにこのスライドは「動物の曲鑑賞」の教材。
【楽しい!わかりやすい!】「動物の曲」鑑賞の音楽授業教材ネタ
教育現場のPCはほぼWindowsのため、これまではPowerpointがプレゼンソフトとしては主流でしたが、
Keynoteは機能的にもPowerpointと比べて全く遜色なく使え、しかも無料なんです。
Keynoteを使い始めてからはPowerpointは一切使わなくなりました!
iPadを使い始めてから、授業でPCが必要なくなりました。PCを授業に持っていく必要がなくなれば結構身軽になります。
12.9インチのiPadProなら、A4サイズなので、iPadの画面自体を授業で提示することもできます。
↑スライド教材の「リズムフラッシュカード」。iPadの画面をそのまま生徒に見せてもいけそうです。
もともとPowerPointで使っていたデータは使えないの?
Powerpointで作成していたデータはKeynoteで読み取れますし、またKeynoteデータはPowerPointに書き出しもできます。PowerPointからKeynoteに乗り換えることは簡単にできますよ。
Keynoteを使ってiPad上でスライド作成をしたい人はキーボードを接続して使えば便利です!
↑iPadカバー、キーボード、トラックパッド全てが一体になっていてPCのようにiPadが使えます。ただし重い。
↑私はMac用のキーボードをiPad に接続して使っています。
②音楽を流す、動画を見せる
iPadに音楽をストックしておけば、すぐに音楽を流すことができます。CDで聴かせるよりもiPadから音楽を流す方が以下の点で便利です。
- 授業の単元ごとにプレイリストで曲を管理できる
- CDを職員室に忘れた、などという失敗がない
- サブスクサービスを使えばどんな曲でもすぐに準備できる
↑iPadの「ミュージック」アプリのプレイリストの画面です。単元や学年で使う曲をまとめておけば、「あの曲どこいった?」と探さずに済みます。
月額の「YouTube premium」や、「amazon Music Unlimited」に加入すれば、6000万曲以上の曲が流し放題なので、思った曲をすぐに流すことができます。
また、音楽の授業では参考動画としてYouTubeの動画を見せることが多くなりました。
今はYouTube動画も授業の強い味方なので、YouTube premiumへの加入がおすすめです!
YouTube premiumに加入しておくと、
- 広告がつかないからすぐに動画を再生
- 動画を一時的に保存し、オフラインでも再生
- YouTube musicもフルサービス使える
- バックグラウンド再生でき、プライベートでも便利に使える
月額1,180円でこれらのサービスが受けられるので、音楽の授業だけでなくプライベートでもYouTubeを多く視聴する人は加入すると良いかもしれません。
iPadとYouTube premiumがあれば、曲のCDを購入したりする必要はなくなりますので、色々な曲を生徒に聴かせたい先生はCDを月に何枚も買うより全然コスパに優れています。
③教科書やワークシートもテレビに映す
↑ノートアプリに教科書を取り込めば、書き込みしながらテレビで見せることもできます。
電子教科書が普及しつつありますが、教科書をテレビに映し出して提示することもiPadなら簡単。
方法は以下の2通りです。
- デジタル教科書のデータをiPadに入れる(デジタル教科書のCD-ROM等から)
- 教科書本をカメラでスキャンしてノートアプリで管理(おすすめ)
私がとっている方法は②で、「AdobeScan」というアプリやスキャナで教科書をスキャンし「GoodNotes」というノートアプリに入れるという方法。
↓以下のツイートの動画で方法を確認。簡単です。
AdobeScan使うと教科書のスキャンが簡単にできます。
— コギト🎸音楽の教材研究家 (@COGITOmusic) July 9, 2021
取り込みの範囲を勝手に検出してくれるので自分がやるのは少しの調整のみ。#iPad #デジタル教科書#Goodnote pic.twitter.com/3OMX6ihCA3
「GoodNotes」はシェアも広く、多くの人が便利に使っているノートアプリです。
GoodNotesを使うと、教科書をテレビなどに映し出しながらポインタで示したり、書き込んだりすることもできるので授業で提示するときの効果が高いです。
市販のアプリなので、教科書だけでなく、ワークシートや写真、楽譜などなんでも取り込んで1つのノートにまとめることができるので、
さながら、自分だけの指導書が出来上がる感覚。
Goodnotes 6
Time Base Technology Limited無料posted withアプリーチ
④楽譜を見て伴奏、生徒に楽譜を見せる
授業で使う曲の楽譜などもPDFで保存しておくと重い楽譜を持ち歩くことがなくなり便利です。
私は「for Score」 というアプリで楽譜を管理しています。
PDFで楽譜を保存するなら先ほどのGoodnotesのノートアプリでも十分ですが、
forScoreはさすがに楽譜管理アプリだけあって見やすく、メトロノーム機能があったり、譜めくり機能が簡単にできたりして便利です。
ForScore は少しお高めなのでPiascoreでも良いと思います。この2つのアプリの違いはそんなにないと思います。
forScore
forScore, LLC¥2,440posted withアプリーチ
Piascore – スマートデジタル楽譜リーダー
Piascore, Inc.無料posted withアプリーチ
フットペダルで譜めくりができるガジェットもあり、譜めくりにミスって楽譜を落としたり、パラっという音がならないので、便利です。
もちろんテレビにつなげば楽譜を拡大して生徒に見せることも簡単。
フーガト短調や、運命のような曲の構造を理解しなければならない曲の場合は楽譜作成アプリ「FLAT」などを利用して、曲を流しながら楽譜を追う、なんてこともできます。
↓以下のツイートで確認してみてください。
Flat: 作曲&楽譜作成アプリ
Tutteo Limited無料posted withアプリーチ
「フーガト短調」のスライド教材や楽譜データ・音源はこちらからダウンロード!
【わかりやすい!】フーガト短調・バッハ鑑賞授業ネタ(中学校音楽教材)
⑤指導案を見ながら授業を進める
普段は一人で授業を行うので、指導案は書きませんが、授業をどのように進めるかの手順や、忘れてはいけないことなどをメモしておいて授業に臨んでいます。
このメモも先ほどの「Good Notes」アプリを使えば簡単です。
↑指導に関するメモもGoodNotesアプリで作成。無くさないし、かさばらないのが良いところ。指導のネタがiPadにどんどん溜まっていくので、次年度以降も振り返れて便利です。
学年別の授業用ノート、会議用ノート、などがiPad一つに収まるので、デスクや引き出しもスッキリしますね。
手書きノートアプリを使用する時にはスタイラスペンは必須です。
iPadに直接書き込みができるスタイラスペンは「Apple Pencil」一択です。
指導のメモを書くときはアイデアが湧きやすい手書きをしましょう!
まとめ 音楽授業でiPadを使い倒そう!
音楽の授業でiPadは本当に大活躍します!
音楽の授業でiPadが活用できるシーンはいろいろ。
- 指導の流れやアイデアをGoodnoteに書き込む
- 教科書やワークシート、楽譜をテレビに映して解説する・書き込む
- スライドをkeynoteでテレビに映し出して授業を進める
- 映像や曲をタブレットから流す
今まで教科書や楽譜、CD、DVD、PCを抱えてやっていたことがiPad1台で代用できてしまうのは本当に助かります!
ほぼiPadで授業が進められる感じで最高!Apple製品はテンションも上がるし!
そして言うまでもありませんが、iPadはプライベートでも大活躍。
- 動画や映画見たり
- ブログを更新したり
- 本読んだり
- 買い物したり
- 調べ物をしたり
- スマート家電を操ったり
私生活も、仕事も、どちらのパフォーマンスも上げてくれます。
みなさんもぜひ活用してください!
今回は以上です!
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