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【コード(和音)とは?】中学生にもわかりやすいコードネームの覚え方3ステップ

【コード(和音)とは?】中学生でもわかるコードネームの覚え方3ステップ

[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/0E33B023-B314-4C42-85E5-430035BAC40B-e1597742294818.png” name=”コギト先生” type=”l”] コードに興味ある生徒って多いですよね![/voice]

流行りのポップソングやギターなどの楽器に感化されることの多い中学生たち。

歌本で弾き語りしてみたくて「先生、コード弾けるようになりたいんだけど、教えて!」と頼みにくる生徒も多いです。

ここで出てくるのが、コード(和音)理論です。

コードはそれなりの順序で正しく学ばないと理解にたどり着きません。音の仕組み(長和音・短和音)を知らなければいけないし、それがわかるにはまず音程がわからないと…。

[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/necchusyou_face_girl2-e1597742057716.png” name=”新米教員” type=”r”]実はいろいろな基礎知識が必要なんだよね。[/voice]

教科書やワークシート、サイトで無料で配られている資料は基本を端折ってしまっているものがほとんどです。これでは結局よくわからないまま。

今日は音楽教員歴18年、元作曲専攻のコギトがコードの仕組みについて解説していきます

この仕組みについて理解すれば、一つ一つのコードの構成音を丸暗記しなくても、コードネームから構成音がわかるようになります。

[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/0E33B023-B314-4C42-85E5-430035BAC40B-e1597742294818.png” name=”コギト先生” type=”l”]応用のきく知識になるから是非覚えていってください! [/voice]

この記事をおすすめする人
  • コードを覚えたい中学生、高校生
  • コードをわかりやすく教えたい音楽の先生

この記事を読むことでコードについての理解が深まりますよ!

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【中学校・高校音楽授業ネタ】和音とコードを徹底マスター!(ギター・ウクレレの学習にも)

ブログ運営者

コギト|音楽教材研究家

  • 音楽教員歴18年の元音楽教員
  • 教員辞めても教材研究が好きで続けている
  • 元作曲専攻で鑑賞創作の授業が得意
  • ピアノはコンクール全国大会入賞レベルでピアノ動画チャンネル(YouTube)も運営
  • ICTを駆使・時短マニア
  • note自作教材の販売をし、2500ダウンロードを突破!
  • 音楽や音楽教育に関することをX(Twitter)でも発信中
目次

コード(和音)とは?

コード(和音)とは?

コード(Chord)とは「和音」のこと。

和音とは、「2つ以上の音が同時になっている響き」のことを言います。

和音というと3つ以上を連想するかもしれませんが、

  • 「ド–ミ」など2つの音
  • ピアノの鍵盤を手のひらで鳴らしたようなメチャクチャな響き

こんなものも和音です。

[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/0E33B023-B314-4C42-85E5-430035BAC40B-e1597742294818.png” name=”コギト先生” type=”l”]1つだけの音は「単音」と呼び、和音とは呼びません。 [/voice]

コードネームとは、和音を楽譜でなく文字で表現したもので、演奏者は文字だけをみて和音の構成を理解し、演奏することができるので便利に使われています。歌の楽譜では、歌のメロディのみが楽譜になっていたり、歌詞だけが載っていて、その上にコードネームが付されていることが多いです。

歌のメロディは楽譜で表されていますが、和音の伴奏は楽譜になっていず、コードネームだけが書いてあります。

このコードネームを読めるようになると、例えば「C」「G」「Am」とコードネームが書いてあるのを見て「ドミソ」「ソシレ」「ラドミ」の和音を演奏すれば良いとわかるようになります。

伴奏のリズム(チャンチャンと弾くのかチャンチャカと弾くのか、など)は自分で決める必要があります。コードネームは和音の構成音だけを示したものになります。

コードネームを覚えるには?マスターするための3つのステップ

コードネームを覚えるには?マスターするための3つのステップ
中高用「コードネーム徹底マスター」教材のスライドから

コードネームは上のように成り立っています。

上の例では「Bm7-5」というコードが出てきていますが、これは「シ–レ–ファ–ラ」で構成される和音です。

このようにコードネームから構成音がわかるようになるには以下の順で学んでいきましょう。

コードネーム理解の3ステップ
  1. 音名を英語で覚える
  2. 音程について理解し、英語表記を覚える
  3. コードネームの表記のしくみを理解する

①音名を英語で覚える

まずコードネームは「C」「G」のように基準となる音(和音の基本形の最低音が基準の音です)が英語音名で表記されます。ドレミファソラシの音を英語で覚えておきましょう。

中高用「コードネーム徹底マスター」教材のスライドから

[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/0E33B023-B314-4C42-85E5-430035BAC40B-e1597742294818.png” name=”コギト先生” type=”l”]ここは簡単ですね! [/voice]

なぜ英語音名はCから始まる?

11世紀の中世ヨーロッパまで遡ります。当時グレゴリオ聖歌で歌える最低音が低いソの音で「ガンマ」と呼んでいました。その上の音のラの音から順番にA,B,Cとつけていったそうです。

②音程について理解し、英語表記を覚える

コードについて理解するには音程の理解が欠かせません。

[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/0E33B023-B314-4C42-85E5-430035BAC40B-e1597742294818.png” name=”コギト先生” type=”l”] ここが最もややこしいところです。こころしてかかりましょう。[/voice]

この音程の部分を飛ばして説明しようとする教科書やコード解説が多く、そのため学習者がなかなか理解に辿り着きません。

音程を理解すればコードネームを理解するのは容易です。

半音と全音

まず半音・全音についてはおわかりですね。

鍵盤の白鍵も黒鍵も含めて一つずつ右に音を上げていくとき、一つ分が「半音」、二つ分が「全音になります。(このあと理解できると思いますが、半音=短2度、全音=長2度、になります)

「○度」という音程

中高用「コードネーム徹底マスター」教材のスライドから

音程とは2つの音の間の「高さの差」のことで「○度」と表します。

「△△○度」という正確な音程

これだけなら簡単なのですが、音程はもっと細かく分けて半音の違いも含め正確に表記されます。

中高用「コードネーム徹底マスター」教材のスライドから

ミとソの音は半音3つ分なので「短3度」、半音広がってミとソ♯の音は半音4つ分(ということは全音2つ分)なので「長3度」という風に表記することになります。

中高用「コードネーム徹底マスター」教材のスライドから

音程の頭につくのは「長」「短」(2・3・6・7度に使う)の他、「完全」(1・4・5・8度に使う)、「増」「減」(どの音程にも使う)があり、音程が広くなったり狭まったりすることで表記が変わります。以下のツイートで実例をご覧ください。

この例でいくと、完全5度と減6度は一緒な音程ですが、実際の音は(難しいことを言うと「平均律では」)一緒です。楽譜上の表記が違うため音程表記も違うといったことが起こります(異名同音と言います)。

音程の英語表記

これらの音程の英語表記は、コードネームにも使われるので覚えておきましょう。

  • 長=major(メジャー)
  • 短=minor(マイナー)
  • 完全=perfect(パーフェクト)
  • 減=diminish(ディミニッシュ)
  • 増=augment(オーグメント)

音程を言い当てられますか?

以上を踏まえて、例として音程を答えてみると以下のようになります。

「ミ」の音の長3度上は? 

中高用「コードネーム徹底マスター」教材のスライドから

まずは3度上の音を楽譜に書き、臨時記号がつくのかどうか考えます。答えは「ソの♯」になります。

この2つの音の音程は?

中高用「コードネーム徹底マスター」教材のスライドから

楽譜上で臨時記号を含まない音程を(○度)考えてから、長・短などについて考えます。答えは「完全5度」ですね。

[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/0E33B023-B314-4C42-85E5-430035BAC40B-e1597742294818.png” name=”コギト先生” type=”l”]音程について理解できればコードネームのマスターまであと少しです! [/voice]

③コードネームの表記のしくみを理解する

コード(和音)に大事な音程は3度と5度で、これによって、基本的な3和音が作られます。

中高用「コードネーム徹底マスター」教材のスライドから

ドレミファソラシドなど音階の音を一つ飛ばしに選んでいく(ドミソの和音の場合はド、レを飛ばしてミ、ファを飛ばしてソ、という具合)ことになりますね。

[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/0E33B023-B314-4C42-85E5-430035BAC40B-e1597742294818.png” name=”コギト先生” type=”l”]ファラドもラドミも一緒な話ですよね。 [/voice]

和音は基準の音を決めて、それに3度・5度の音を重ねて(さらには7度、9度も)作っていく、というのが基本です。

次にコードネームについてみていきましょう。例として、「Bm-5」というコードをあげてみます

中高用「コードネーム徹底マスター」教材のスライドから

コードネームの表記の規則は図で表すと以下のようになっています。

コードネームは図のように、A・B・C・Dの部分に分かれています。それぞれの部分の表記は図解にある通り、次のようなことを表します。

  • A:ルートの音(和音基本形の最低音)はなにか
  • B:3度の音がメジャー(長)かマイナー(短)か
  • C:7度の音や9度の音を付け足して、4和音・5和音にするかどうか
  • D:5度の音の音程はなにか

[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/0E33B023-B314-4C42-85E5-430035BAC40B-e1597742294818.png” name=”コギト先生” type=”l”]これに答えるように表記していくとコードネームができあがります! [/voice]

単純なメジャーコード(長3和音)の場合は一文字だけの表記になります。「ドミソ」の和音の場合のコードネームは一文字で「C」と表されます。

この規則と先ほど見てきた音程の知識を活用すると、以下のような種類のコード(和音)が理解できますね。

[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/0E33B023-B314-4C42-85E5-430035BAC40B-e1597742294818.png” name=”コギト先生” type=”l”]それぞれの和音のコードネームがどうしてこの表記になるのか確認してみてください! [/voice]

また、変則的な表記のコードもあります。

コード(和音)は順序よく覚えれば難しくない!

コード(和音)の覚え方について解説しました。

コードを覚えていくには音名や音程の知識が欠かせないため、いきなりコードネームから覚えようとし始めるとよくわからなくなります。

すこしまわり道ですが、音名・音程をしっかり理解するとコードネームをすんなり理解することができます。

[voice icon=”https://mujikurasu.com/wp-content/uploads/2020/08/0E33B023-B314-4C42-85E5-430035BAC40B-e1597742294818.png” name=”コギト先生” type=”l”]中学校や高校でコード(和音)を教えるときの教材も作りました! [/voice]

今回の記事で使用した図解は、以下の教材から引用したものです。

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準備短縮しておもしろ授業

に今回は以上です!

   

【コード(和音)とは?】中学生でもわかるコードネームの覚え方3ステップ

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この記事を書いた人

音楽教師歴18年の元教員。鑑賞・創作・器楽合奏授業が得意。伴奏アレンジや合唱、合奏編曲もできます。国立大学の附属学校で研究主任&教育実習など経験あり。大好きな教材づくりで全国の音楽の先生の役に立ちたい。 自分の仕事を全部音楽関係にしたいから教員をやめて独立。ピアノ歴20年以上。アマチュアコンクールで全国入賞経験あり。ピアノアレンジ楽譜も作っています。

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