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楽譜に出てくるのは何語?【音楽授業で使える小話・アイスブレイク】

目次

楽譜はほぼイタリア語で書かれている

楽譜に出てくる、Andanteとかフォルテとか、クレッシェンド、リタルダンド…。

生徒

これって何語?フランス語?かな…。

実は楽譜にかかれている音楽用語のほとんどはイタリア語なんですよ。

現在日本でも聴く音楽のほとんどは西洋(ヨーロッパ)の音楽が基本になっていますが、その西洋の音楽は中世やルネサンスの時代に本拠地がローマにある教会で発展しました。

その後、17世紀頃には楽器だけの器楽曲やオペラのような音楽が、特にイタリアで大きく発展したんです。

音楽の先生

イタリアという国は音楽の中心だったわけですね。

また、中世から楽譜に音楽を記す方法(記譜法)が進化してきて、17世紀には今のような形に近づきました。その結果、イタリア語の音楽用語が世界中で広く使われるようになっていったんです。

楽譜にはイタリア語しかないの?

生徒

イタリア語以外の言葉は楽譜には書いてないの?

日本人作曲家の曲の楽譜には日本語で「おおらかに」とか書かれている、なんていうこともありますよね。

でも基本はイタリア語なので、例えばフォルテなどというみんなが知っている音楽用語を「おおきく」という風にわざわざ日本語で書くことはありません。

次の楽譜はドビュッシーの月の光という曲の最初ですが、最初のテンポを表す指示がイタリア語とフランス語を混ぜて書いてあります。

ドビュッシーピアノ曲集Ⅱ(音楽之友社)より引用
コギト

「Andante(歩くような速さで)」はイタリア語だけど、「très expressif(とても表情豊かに)」はフランス語ですね。

ppやuna corda というのももちろんイタリア語です。

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この記事を書いた人

音楽教師歴18年の元教員。鑑賞・創作・器楽合奏授業が得意。伴奏アレンジや合唱、合奏編曲もできます。国立大学の附属学校で研究主任&教育実習など経験あり。大好きな教材づくりで全国の音楽の先生の役に立ちたい。 自分の仕事を全部音楽関係にしたいから教員をやめて独立。ピアノ歴20年以上。アマチュアコンクールで全国入賞経験あり。ピアノアレンジ楽譜も作っています。

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