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ピアノ伴奏お手本作ります!

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心でグチを言いながら今年も卒業式でピアノBGMを弾く【アレンジ楽譜紹介あり】

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新米教員
もうすぐ卒業式。会議で音楽科の私がピアノでBGM弾くことになっちゃった。あわわ…

3月は卒業式シーズン。

小中学校や特別支援学校の卒業式では、

卒業生の入退場、卒業証書の授与時に、ピアノでBGMの生演奏をすることがよくあります

校長
せっかくの生徒の門出だから、美しく送り出してあげたいよNE!

という気持ち。

もちろん全員の先生がそう思っています。

 

生徒たちの思い出に残る曲をお世話になった先生が生でピアノで弾く。

生演奏があると、場の雰囲気がとても華やかになり、ちょっとしたサプライズ感もありますね!

 

校長
だから、NE。お願い!弾いて。

と依頼された音楽の先生、多いのではないでしょうか。

 

ただ…。

コギト先生
あれ弾くの、めっちゃ大変なんすよっ!知ってて言ってます!?あぁん?

と言いたくなりませんか?(私は思ってます)

 

(記事の最後に今回自分でアレンジした卒業式ピアノBGMの動画と楽譜を紹介していますので、ぜひご覧ください!)

 

目次

卒業式のBGMを生演奏するのはとても大変

なぜこの「卒業式でピアノ生演奏」仕事が大変かと言うと次のような理由があるからです。

卒業式のBGM生演奏は大変

  • BGM用に曲をアレンジする必要がある
  • 式の進行に合わせて時間調整して演奏する必要がある
  • ハイプレッシャーな空気の中、ミスが許されない

 

BGM用にアレンジする必要がある

卒業学年の先生
この曲とこの曲をおねがいっ!

と、卒業学年の先生にお願いされる、BGM用の数曲…。

頼む方は一瞬で仕事が片付くのですが、演奏する方はここからが地獄の一丁目

 

頼まれた曲の中には生徒が好きだからという理由だけで選んだ、

卒業式には全く似つかわしくない「今流行っている曲」などが入っていることもあります。

楽譜は用意してくれたりもしますが、

用意された楽譜の通り弾いたところで

卒業式のBGMにふさわしいムードではないことがほとんど

 

結局演奏者でアレンジまですることになったりします

コギト先生
センス必要だし、この部分が地味に大変。

 

式の進行に合わせて時間調整して演奏しなければならない

また、式の進行が当日早くなったり遅くなったりすることもあるので、

本番でアクシデントが起きて進行がストップ。演奏時間もそれに合わせて伸び、

3分で終わる曲を5分引き続けなければいけない、

ということもあります。

 

曲の一部分を繰り返したり、カットしたりしながら、

ちょうど式の進行のタイミングで曲が終わるように演奏できるように練習しておく。

新米教員
単に一曲をその通りに弾ければ良いわけじゃないんだ…。

 

厳かなプレッシャーの中、ミスが許されない

そして本番は厳粛な卒業式の雰囲気の中、

ミスなく弾ききらなければいけません

コギト先生
手が凍りつく寒い式場(体育館)の中、一人だけ変な汗をかきます。

一度やってみるとわかるのですが、

ピンと張り詰めた、大勢が静かにしているあの卒業式の空気の中で、

自分のピアノの音だけが鳴るの、結構緊張するんです。

コギト先生
うまく弾ければ、もちろん、か・い・か・ん。

 

私は卒業式のBGM演奏を毎年依頼されるため、

感慨ひとしおの表情で卒業生を見守る、という経験がほとんどありません。

ピアノの演奏をやりきることで頭がいっぱいです。

(喜んでももらえるのですが…)

 

ピアノ苦手教員
私はこの仕事、全力で遠慮したいわ…

 

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大変なのにいろいろと割に合わない

卒業式で生演奏することの大変さに加えて、

この仕事自体に対してモヤっとしてしまうポイントがあります。

 

モヤモヤポイント

  • 「ピアノ弾けるから(好きなんだから)いいでしょ」みたいな言い方される
  • 生徒の成長には直結しない
  • 費用対効果に薄い
  • 他の仕事が減るわけではない
  • プライベートの時間を削って練習することになる

 

「ピアノ弾けるから(好きなんだから)いいでしょ」みたいな言い方される

ピアノが大好きで趣味な私はよくこのように言われます。

先輩教員
いいでしょ、ピアノ好きなんでしょ。全然苦じゃないでしょ。

いやいや、お前が決めるなよ

 

そうですよ。ピアノ好きですよ。

でもだからといって、ピアノ弾けるならタダでなんでもやります!ってわけないじゃないですか。

 

「ピアノ好きな人だからやってもらえるだろう」という感じで気軽に依頼されると、

その前提、おかしくないですか?と反論したくなってしまいます。

 

生徒の成長に直結しない

当たり前ですが、学校は「生徒が成長する場」であり、そのために教員は働いています。

 

生徒にとって生演奏は良い卒業式の思い出にはなるとは思いますが、

特に学習として何かを学んだ、ということにはならないと思います。

 

生徒の成長には直結しないというところもモヤっとするポイントです。

 

ただし雑誌「教育音楽」の2021年1月号に書かれていたように、

「自分たちの卒業式のBGMを作ってみる」みたいな学習を音楽の授業で行い、

みんな
卒業生退場の時はピアノの生演奏が雰囲気でるよね!

ということになったのなら、これは「音楽と社会とのかかわり」を考えることをねらった、とても良い学習になると思います。

コギト先生
こういった学習の延長として演奏するなら喜んでやらせてもらいたい!と思える。
キビキビ先生
「生徒の学習の一環なんです」ってお願いすれば、依頼する方もお願いしやすいかもね!

 

以下の記事で卒業式のBGMを学習に取り込むことについて紹介しています。

あわせて読みたい
「卒業式の歌」今年はみんなどうするの?(『教育音楽 中学高校版』2021・一月号レビュー) [ad1] 雑誌「教育音楽」の2021年一月号が手元にとどきました。 今回の1月号では、3月に迫った「卒業式」についての特集が組まれています。 今年の卒業式に関しては頭...

 

↓教育音楽2021年1月号は卒業式特集。卒業式のBGMランキングも掲載されていて参考になります。

 

費用対効果が薄い

卒業式のBGM演奏をすることに費やす練習時間(自分の場合は5時間〜10時間くらい、演奏が得意な人はもっと少ないかも?)

に対して、どのくらいの効果やメリットあるのかも疑問です。

 

今は割といい音源&いい音響もあるので、「卒業式BGM集」のようなCDを流すことでも結構感動するBGMの環境は作れると思うのですがどうでしょう?

コギト先生
前にCDのBGMでも選曲がとても良くてウルっときちゃう卒業式がありました。あれは上手だったなあ。

 

他の仕事が減るわけじゃない

最後にこれ。

この演奏の仕事はいつもだいたい「追加の仕事」として依頼されるのが、最大のモヤモヤするポイントです。

 

年度の最初から「卒業式のピアノ担当」として仕事が割り振られて、

その分他の仕事が軽くなるのであれば、

私は大好きなピアノが仕事になるわけですから、

よろこんでやります。

 

でもこのBGM演奏の仕事は、そのような形でお願いされたことはないです…。

完全な追加の仕事になるのです。

 

プライベートの時間を削って練習することになる

卒業式のBGM演奏のための練習時間が、勤務時間内に取れれば良いのですが、

練習の時間をとることは難しいんですよね。

 

学校で練習するのが恥ずかしいとか、

仕事してないような目で見られるような気がやりにくい、

という人は結局家に持ち帰って練習することになりますし、

勤務時間内の仕事が減るわけではないので、せいぜい休憩時間内の少しの時間で練習するくらいしかできません。

コギト先生
いくらピアノが好きでも仕事がプライベートを侵食するのはいやですよね!

 

 

そして今年も私は卒業式でピアノを弾く

コギト先生
今回の記事、愚痴になってしまってごめんなさい。

 

ここまで書いてみて、私自身卒業式のBGMを生演奏で行うことに関する意見は以下です。

[icon class="far fa-check-circle fa-lg"]費用対効果や業務量を考えるとなくても全然OK

[icon class="far fa-check-circle fa-lg"]演奏する人自身が「やりたい」と思えるならやればよい

[icon class="far fa-check-circle fa-lg"]依頼には配慮がほしいところ

 

私は今年もピアノ演奏を依頼されましたが、最初はお断りしました。

この仕事自体が大変ということもありますが、

もしこの仕事が後任の先生にそのまま引き継がれるのて大変になってしまうのはかわいそうだと思ったからです。

 

ただ今年はコロナ禍ということもあり、

卒業式で歌も歌えないのでせめて演奏はしてほしい、と言われ、結局演奏することにしましたが、

「来年から生演奏はなくしていく」という方向で今年は演奏するという条件でOKしました。

コギト先生
ある年にやったことは次の年もやらなきゃいけないと思ってしまうところがありますよね。

 

もちろん卒業式が華やかになる良い取り組みには違いないと思いますが、

それは「やった方が良い」ことではあっても、「やらなければならない」ことではありません。

「やったほうが良い」ことをどんどん増やしていくと現場はパンクします。

 

私たちの仕事はあくまでも「授業をすること」であることをしっかり見据えて、

本質的でないものはカットしていくという英断は必要なのだと思うのです。

 

なんてことをブツブツ思いながら、これからBGMのアレンジ&練習です。

 

コギト先生
転んでもただでは起きないコギト、楽譜販売サイトで卒業式のBGM用アレンジ楽譜をアップしています!

この機会に自分でアレンジした卒業式のBGM用ピアノ楽譜をいろいろ出していきます。

アレンジの時間がない人にとっては便利だと思います。以下で視聴&購入ができますっ。

 

♪卒業式BGM・ピアノ生演奏用アレンジ楽譜

卒業式で生演奏するBGMは

  • 卒業式に合わせた雰囲気にアレンジする
  • 進行に合わせて演奏の長さを変える

必要があるので、

一般に売られているピアノソロの楽譜を買ってきて、

それをそのまま演奏しても雰囲気に合わないし、時間調整も難しいことがほとんど。

 

コギト先生
10年以上卒業式のBGMを50曲以上生演奏している私のノウハウが詰まった、卒業式用の楽譜をアップしています。

 

卒業式で演奏のためだけに考えたアレンジなので、

  • 静かで目立ちすぎない、厳粛な卒業式に合うアレンジ
  • 部分ごとに区切りを作って、繰り返しなどで時間調整がしやすいアレンジ
  • 雰囲気は損なわずに大胆にアレンジして演奏者に弾きやすく

こんなことに気をつけてアレンジしました。

 

BGM演奏のために一般で売られている楽譜を買うよりは、

卒業式の演奏に使える楽譜になっていると思うので、ぜひどうぞ。

 

SAKURA/ いきものがかり(卒業式BGM用ピアノソロ楽譜)

 

他の曲もあります↓

 

 

 

 

 

これから他の曲も随時アップしていく予定ですので、

卒業式間近、曲の選定やアレンジに迷ったらのぞいてみてくださいね。

 

 

では今回は以上です!

 

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この記事を書いた人

音楽教師歴18年の元教員。鑑賞・創作・器楽合奏授業が得意。伴奏アレンジや合唱、合奏編曲もできます。国立大学の附属学校で研究主任&教育実習など経験あり。大好きな教材づくりで全国の音楽の先生の役に立ちたい。 自分の仕事を全部音楽関係にしたいから教員をやめて独立。ピアノ歴20年以上。アマチュアコンクールで全国入賞経験あり。ピアノアレンジ楽譜も作っています。

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